ベアトリクス、通称ビーはバンクーバーのブリーダーの家から生後約1か月のときに私の家族に加わりました。
ドッグスクールに通い始めたビー、彼女の賢く頑固な性格はコーチを悩ませるのに十分でした。
でもそんなビーが愛おしく、私は愛情を注いできました。

その後友人の獣医師の病院で出会ったのがミッジです。
当時の私は猫を飼う予定は全くありませんでした。
ところがミッジと出会った瞬間に何かを感じた私は、自宅に戻ってからも彼女のことが頭から離れなくなっていました。
翌日、再び病院を訪れた私は引き取ることを決心し、その2週間後生後約1か月の子猫は我が家の一員に加わりました。
この写真はその頃のミッジ、いつまでも私を笑わせてくれる1枚です。

ミッジとビーは出会ったときからお互いを至極気に入ったようです。
出会って数日の2匹です。
大きなビーに興味津々のミッジは、ビーの傍に張り付いたように寄り添うようになりました。
ビーの顔を覗き込むミッジに、ゆっくりと視線を向けるビーは小さなミッジを愛おしく感じたようです。

ミッジは幼いときからとても活発でした。
ボールを追いかける幼いミッジは、彼女自身がまるでスプリングのようではじけるように跳ねまわっていました。
一日の殆どをビーと一緒に過して育ったミッジは、自分を犬だと思っている節があります。
ビーが外に出ると、置いてきぼりのミッジはガラスを肉球で連打して早く中に入るように訴えます。
散歩から帰ってきたビーは、扉を開けてもらうために吠える必要がありません。
入口に待ち構えたミッジが、ビーが帰ったことを私に鳴いて知らせるからです。
ミッジは幼い頃からビーが傍にいないことをとても嫌っています。

小さなミッジは、出会って間もなく果敢にもビーに一撃をお見舞いしました。
真剣なミッジの表情を見て下さい。
ビーの顔の大きさほどしかなかったミッジは、肉球の一撃がビーのあるスイッチを入れることに気付いたのです。
ビーはミッジの肉球に触れられると一気に戦闘モードに入り、彼女たちのクレージーなバトルが始まりました。
この時以来、ミッジはビーにバトルを仕掛けるようになったのです。

雨が降ってビーが外に出られない日、彼女たちはバトルを存分に楽しんいます。
それはやはり、ミッジの一撃からスタートします。
あるときは絶妙の距離に並んだミッジの一撃から始まり、
またあるときはオットマンの下のミッジがビーの足元に突然転がり出てきて始まることもあります。
オットマンの下で潜んでいるのはミッジのお気に入りなのです。

どんなに激しいバトルを繰り返しても、2匹は一度もお互いを傷つけることはありませんでした。
周りのものを傷つけたこともありません。
2匹の攻撃にはお互いの信頼を裏切らない、絶妙のコントロールが加わっているようです。
私は、いつ始まるかもわからない2匹のバトルをクレージーなゲームとして観戦を楽しんでいます。

彼女たちはバトルに明け暮れているわけではありません。
普段の2匹は寄り添っています。
ビーはミッジを愛おしみ、ミッジは一番甘えられるビーの傍を離れようとしません。
友人の病院で私が感じた何かは、ミッジとビーがかけがえのない存在を引き寄せる2匹のものだったのかもしれません。
ミッジとビーを見守る私は、彼女たちに数えきれない笑顔をもらっています。
2匹が出会ったことで一番幸せなのは他でもない私かもしれません。