子猫は立ち上がった状態で身動きが取れなくなっていました。
発泡スチロールのかたまりと壁の間に前足を挟んでしまい、抜けなくなってしまったようです。

ロビンさんが近付くと、子猫の表情に緊張が走ります。
子猫に手を伸ばすと、さかんに威嚇して抵抗しようとします。
噛まれないように慎重に手を伸ばすロビンさんですが、身体をよじって抵抗する子猫。
さらに威嚇しながら口を大きく開けています。

振り返ると、子猫の母猫がすぐそばで心配そうにロビンさんを睨むような目で見守っています。
母猫も尻尾を立てて、攻撃的な目をそらしません。
『大丈夫、僕は味方だよ。』

子猫の首の後ろに手を入れ無痛ポイントを掴んだロビンさんでしたが、子猫の前脚は想像以上きっちり挟まっていました。
そのまま引っ張れば、子猫がケガをするかもしれません。
ロビンさんは発泡スチロールのかたまりを動かして隙間を作り、子猫が前足を外せるようにしてあげました。

子猫は一目散に母猫のもとへ走り去り、2匹はすぐそばのアパートの床下へ逃げ込みました。
どうやらそこは親子の棲家のようです。
覗き込むと、母猫が近寄るなと言わんばかりの目で見つめてきました。

若い母猫はとてもきゃしゃな身体をしていました。
ロビンさんは早速、ご飯の入った容器を親子の棲家へ運んであげます。
一瞬母猫に戸惑ったような表情が浮かびましたが、ご飯を前にしてもロビンさんへの警戒をなかなか解こうとしません。

自分がそばにいてはご飯を食べないようなので、ロビンさん、少し離れてみました。
時間を置いて戻ってみると、さっきの子猫も母猫の傍まで出てきていました。
ロビンさんの姿を見ると、ソワソワして落ち着いて食べることができないようです。
よく見ると、子猫は目元が母猫にそっくりです。
ロビンさんは、親子がゆっくりと食事ができるように再び少し離れることにしました。

ロビンさんが戻ると・・・子猫はご飯の容器の中にすっぽりと入って食べています。
ご飯は気に入ってくれたようですね。
だけど、ロビンさんが顔を覗かせると、やっぱり落ち着いて食べようとはしません。

ずっと『クスクスクス・・・』呪文をつぶやいていたロビンさん、だけど、今日の親子はなかなか手ごわい相手でした。
それでも、親子はめったに食べられないごちそうにありつけましたね。
後日この親子をロビンさんが訪ねると、もう1匹、子猫がいたことが分かりました。
子猫を守ろうとする母猫のたくましさ、強さ、母親譲りのたくましさを垣間見せた子猫。
頑張って大きくなってほしいですね。