離れた所まで届く子猫の鳴き声。
鳴き声のする木を見上げると・・・いました、小さな子猫です。
上ったものの、幹の分かれ目に立ち往生してしまったようです。
下りることができなくて、必死に助けを求めています。

ロビンさんが手を伸ばしてみますが・・・届きません。
辺りを見回すと、ゴミ捨て場に捨てられたソファのクッションがあります。
木の根元に積み上げて、子猫に手を伸ばすロビンさん。
『クスクスクス・・・』猫が安心するロビンさんの呪文で子猫をなだめますが、怯えた子猫は後ずさりします。
『クスクスクス・・・』呪文を続けるロビンさん。
すると子猫は少しずつロビンさんに向かって鳴き始めました。
思いきり手を伸ばし、子猫を捕まえることができました。

そのままご飯の容器の前に子猫を下ろし、背中を撫でてあげると、お腹がすいていた子猫は一気にご飯を食べ始めました。
こんなご馳走、いつも食べられるわけではありません。
小さな子猫は必死にご飯にかぶりついています。

すると、美味しそうな匂いにつられて子猫の後ろから若い猫が近付いてきました。
子猫の匂いを確かめると、並んで食べ始めました。
この猫もお腹がすいていたようです。
周囲に気を配りながら、美味しそうに食べていました。
あっという間に容器は底が見えてきました。
ロビンさんはおかわりのごはんが入った容器を出してあげます。
ロビンさんはいつも、ご飯の入った容器をたくさん持って出かけています。

少し離れた所でさっきから2匹の子猫が元気に跳ねまわって遊んでいます。
木の周りを追っかけっこしながら、結構真剣なプロレスごっこです。
しばらく眺めていたロビンさん、子猫たちの様子に思わず笑ってしまいます。

木の上の子猫が1匹の猫の方へ一気に走っていきました。
その猫は、少し離れた所からロビンさんたちの様子をずっと見ていたようです。
子猫は、猫のところで立ち止まり、後ろに回ると地面に腰を下ろしました。
子猫が短く鳴くと、猫は小猫の匂いを確かめて子猫を隠すように座りました。
子猫は用を足していました。
猫は子猫の母親でしょうか・・・。

ご飯のところに戻るとあちこちから猫が集まって来ていました。
どの子もお腹がペコペコです。
ロビンさんはみんなが食べられるように3個目の容器を出してあげました。
木の上にいた子猫も、遊んでいた子猫も集まってきた猫たちも代わる代わる食べています。
車のエンジンをかける音がしたとき、猫たちが一斉に耳を立てて視線を送り危険がないか確認していました。

容器のすぐそばまで来ているのに、あまり食べようとせず元気のない猫がいました。
周囲の猫に比べて、少し高齢の猫のようでした。ロビンさんも気になったようです。

ご飯をごちそうになって、まるでお礼を言うようにロビンさんの足にスリスリする猫もいました。
今日もたくさんの猫たちのお腹が満たされたようです。
ロビンさんと猫たちを、赤く染まり始めた夕日が柔らかく包んでいました。

明日もまた、ロビンさんは猫たちのご飯を持って出かけます。