シュガープラムは彼女が生後約8か月の6月20日、地元の猫のコロニーで他の数匹の猫たちと一緒に保護しました。
シュガープラムは先天的期な染色体の異常を持ち、小柄な猫でした。
しかし幸いなことに、少し視力が弱いこと、ときどきクシャミをする以外に健康面に問題は見つかりませんでした。

私たちは、シュガープラムを数匹の犬や猫を飼っている里親さんの自宅に預け、新しい家族を探すことにしました。
里親さんの家で可愛がられていたシュガープラムは、私たちのFacebookを通じて新しい家族の募集を始めると、その愛らしい風貌から瞬く間に応募者が増えていきました。

たくさんの応募者が集まった中、私たちが白羽の矢を立てたのはローレンさんとハリソンさんのご夫妻でした。
夫のハリソンさんは、12歳の時からスペシャルオリンピックチーム(障がい者のオリンピックチーム)でコーチをしてきた方です。
日頃から障害者と過ごす時間が楽しくて仕方がないと話していたハリソンさん。
彼はシュガープラムのページを見たとき、彼が日常で目にする生き生きとスポーツをする障害者の方々と重なったと言います。
縁を感じた彼はすぐに応募しました。

シュガープラムを引き取りたいという応募者は増え続けパンクしそうになっていました。
私たちが最も重要だと考えていたことはシュガープラムのありのままを受け入れてもらえるかということでした。
たしかに彼女はハンディを抱えているかもしれません。外見もちょっと違っています。
しかしシュガープラムには、治すべきところはひとつもありませんでした。
そのことを十分理解していることが私たちの選考のポイントだったのです。
ハリソンさんは、まさにその条件にぴったりだったのです。

ハリソンさん夫妻に引き取られたシュガープラムは、マヤと名前を変え、ご夫妻との暮らしにすぐに溶け込んでいきました。
『マヤは普通の猫です。彼女が小柄なために一部の人はマヤは一生子猫のままでいると勘違いしていますが、ゆっくりと成長しています。
マヤは視力に軽度の問題を抱えて、鼻の構造上、よく鼻を詰まらせています。
でもそれはとても可愛い。息切れすると、マヤは連続して15回もクシャミをするのです。
マヤは消極的ではないし、おしゃべりもよくするし、遊ぶことが大好きです。』
ハリソンさんはそう話しています。

ハリソンさん夫妻は、マヤと同じ染色体異常を持ったモンティとその家族との親交を持っています。
モンティの家族はハリソンさんがマヤを家族に迎えたことをとても喜び、マヤがより快適に暮らせるためのアドバイスをハリソンさん夫妻に伝授しているそうです。

無邪気に遊ぶマヤを一番近くで見ているローレンさんは、マヤのSNSのページに寄せられるメッセージに違和感を覚えることがありました。
『私たちは、マヤのような猫たちに付いてふたつのことを知る必要があります。
ひとつはマヤが普通の猫であるということ。
マヤ自身は自分のハンディを全く気にしていません。
マヤにとって彼女は普通なのです。そして一緒に暮らす私たちもそう感じています。
もう一つは、染色体の異常は病気ではないということです。
マヤには"いい治療法が見つかることを願う"、"彼女のために祈る"というコメントが多く寄せられています。
でも、マヤは祈る必要はありません。
マヤは幸せで、健康で、とても愛されています。
そして、マヤは愛されていることを知っています。』

マヤの保護される以前を知るものはいません。
マヤは今、彼女を理解し心から愛してくれる家族と巡り合い、ありのままの自分で幸せに暮らしています。
マヤがありのままでいられれば、彼女が抱えるハンディが彼女の人生を脅かすことはありません。
なぜなら彼女自身はハンディと感じていないからです。
輝いているマヤを見るたびに、ハリソンさんご夫妻とマヤに幸せをもらっている私たちです。