友達はかなり動揺して電話をしてきました。
私はすぐに友達の家に車を走らせて、家の床下に這って入りました。

いました。
モジャモジャで汚れた小さな子猫が、ノミだらけになって必死に鳴いていました。
お腹が空いて仕方がないようでした。
慎重に子猫を掬い上げたとき、小猫がとても痩せていると感じました。

友達は家でペットを飼うことができなかったので、段ボール箱をもらい子猫を入れて連れて帰ることにしました。

自宅に戻った私は、入れてきた段ボール箱を外に放り投げると、数回にわたり子猫をお風呂入れました。
子猫のからだはとんでもない数のノミに覆われていたのです。
1匹1匹時間をかけて取り除き、全てのノミを取り除きました。
子猫は、私の指が全身の骨を感じるくらいに痩せていました。

きれいになった子猫にミルクをあげると、一時もお皿から顔を離さないくらいの勢いで一生懸命飲みました。

保護したとき、友達と家の周りを探してみたのですが、母猫の姿はありませんでした。
恐らく母猫は床下で子猫を育てていて、交通事故に遭ってしまったのではないかと思いました。

小さくてやせっぽちの子猫を、私はコービーと呼ぶことにしそのまま飼うことを決めました。

コービーは小さな体に似合わず、とても大きな声で鳴きました。
自己主張のはっきりしたところが私に合うと思いました。
コービーは、彼のために用意したベッドより私の大きなベッドで眠るのが気に入ってしまい、いつも私と一緒に寝るようになりました。

コービーは旺盛な食欲で順調に体重を増やし、私の後を家中どこまでもついて来るようになりました。

1年後、私に電話をかけてきた友達は、コービーに会うたびに噴き出しています。

たしかに、友達の気持ちは分からないではありません。
保護したときモジャモジャのやせっぽちだったコービーは、かなり堂々とした猫に成長しました。

でも、立派に成長したコービーは私の誇りです。

コービーは相変わらず大きな声ではっきりと自分の意見を言います。
小さい頃は必死に鳴いていましたが、1年経った今は私の前に立ち、まっすぐに私を見上げ堂々と言います。
でも、お昼寝をするときも小さい頃と変わらず、私の腕の中にどっしりと身を沈めて眠るのが一番のお気に入りです。
やっぱりコービーと私は気の合う仲だと思っています。