私には誰が子猫を置いて行ったのか見当もつきませんでした。
最近子猫が生まれたという知人もいません。
でも、子猫を飼えない誰かが、私たちなら子猫を育てられるだろうと考えて箱の中に置いて行ったのだろうと結論しました。
家の中に入れた子猫に私はとりあえず水をあげました。
すると子猫は、よほど喉が渇いていたのかごくごくと飲み干してしまったのです。
きっと私たちが見つけるまで、ずっと鳴いていたのでしょう。

私もガールフレンドも動物好きで、以前保護した猫2匹と一緒に暮らしてきました。
始めの1匹は川でお腹を空かせていたところを保護して連れ帰り、一緒に暮らすことにしました。
2匹目はガールフレンドとケンカをした直後、玄関先で血だらけになっている猫を見つけて二人で手当てをし、そのまま飼うことにしました。
この子猫は3匹目の猫というわけです。

たっぷりと水を飲んだ子猫は、怯える様子もなく撫でてほしいと甘えてきました。
子猫を抱いてしばらく撫でていると、疲れていたのかすぐにひっくり返って眠ってしまいました。

数日が過ぎた頃、私は子猫のお気に入りが足を伸ばしてあおむけに寝ることだと気づきました。
そしてもう一つのお気に入りは、ガールフレンドの髪に抱き着いて眠ることです。

子猫は遊ぶことと甘えるのが大好きで、私のスコティッシュテリアを怖がらせないことも学びつつありました。
子猫は、スコティッシュテリアが彼のことを好きだということがようやく分かり始めてきたようです。

子猫を動物病院へ連れて行き診察を受けました。
そろそろ彼の名前を決めなければならず、ガールフレンドと話し合ってきました。
彼女が提案したのはお気に入りのビデオゲームから取ったシリウスでした。
私は対抗する名前を提案できなかったので、シリウスに決まりそうです。

昨晩、私たちはシリウスと一緒に寝ることを決めました。
シリウスは夜中に起き出して夢中になって遊ぶのが好きでした。
ただの遊びで疲れると私の脇であおむけになって眠るのですが、ちょっと困っていました。
結果はうまくいきました。
私たちと寝るようになったシリウスは真夜中の大運動会をしなくなったのです。

シリウスは、私たちとの暮らしをとても気に入ってくれているようです。
誰かが置いて行ってしまった子猫でしたが、誰かが私の家を選んだことに間違いはありませんでした。