夜勤が明け、職場を出てくるまに乗ろうとしていたときでした。
毛皮のボールのようなものが私めがけて飛んで来たかと思うと、いきなり飛びついて来ました。
びっくりしました。それは見たこともない子猫だったのです。子猫はとても興奮していました。

その夜はとても寒かったので子猫を外に置いて行くことはできませんでした。自宅に連れて帰るしかありません。
私は子猫をビルの中に入れると子猫を入れるための段ボール箱を探してきました。子猫を箱に入れようとすると、彼女はそうするつもりでいたかのように自分から箱の中へ飛び込こんでしまいました。

こんなに可愛い猫を、私は今までに一度も見たことがありません。
私に向かって飛びついて来た瞬間、子猫を離したくないと思いました。
子猫に飼い主がいることに備え、私は翌日、地元の動物シェルターへ連れて行こうと考えていました。
シェルターへ向かう車の中で、子猫は私の膝でお昼寝を始めました。

シェルターに連れて行くと、子猫にマイクロチップは見つかりませんでした。
子猫が野良猫であるよう願っていた私はホッとしました。
子猫は900gにも満たなかったので、シェルターは彼女を里親として預かってくれました。
そして、シェルターが子猫を預かってくれている間、誰も子猫の飼い主を名乗り出てくる人は現れませんでした。

1週間後、私はついに正式に子猫の引き取り手として彼女をシェルターに迎えに行きました。
私は、子猫を預かってもらった日に彼女の名前はビスケットと決めていました。
私の家で暮らし始めたビスケットは、陽だまりの中でお昼寝をするのが大好きです。
そこは、私の家の中で、ビスケットが最もお気に入りの場所となりました。
1週間前、私に向かって疾走したビスケットは、一目で私を選んでくれたのだとそう信じています。