子猫は生後1週間。後ろ足の1本が壊疽を起こし、前脚の1本を骨折していました。
ゴミ箱の中で子猫はひとりぼっちでした。
居なくなった母猫を探すように声を振り絞って鳴いていたそうです。
子猫の痛みと心細さを想い、おばは心を痛めていました。

おばはその日から子猫に付きっ切りのお世話を始めました。
時間ごとのミルクを与えるために、毎晩、ほとんど眠れない日が続きました。
彼女の懸命のお世話のおかげで子猫は順調に体重を増やしていきました。

子猫は目を開ける前に、壊疽を起こしていた後ろ足のつま先をついに失くしてしまいました。
しかし幸いなことに、子猫はその後も元気に成長を続けました。

子猫は三毛猫でした。成長するにつれ、子猫は通院していた病院でオスだと確認され獣医師を驚かせました。
獣医師はおばに子猫は3,000匹に1匹、0.3%の確率で生まれるオスの三毛猫で、とても特別で稀な存在なのだと説明してくれたそうです。

おばは、驚いていましたが『この子は私にとって特別な子猫よ。でも普通の猫と同じで馬みたいに元気だわ。』と子猫の順調な成長の方が嬉しそうでした。
おばは子猫をマルティルと呼んでいました。マルティルが三毛猫のオスであったことは思いもよらないサプライズでしたが、おばにとってそれはあまり重要ではないようです。

その後、マルティルは折れていた前足を固定し、完全に治療を終えることができました。
おばがゴミ箱から救い出して4か月が経ち、マルティルはすっかりおばの家族の一員として溶け込んでいます。
懸命にお世話をしたおばはすっかりマルティルに心を奪われ、今でも大切に育てています。

おばの可愛がりようは見ている私に自然と笑みが浮かんでくるほど。マルティルもおばもとても幸せそうです。
心配した足も問題は無いようで私はホッとしました。
愛情を注がれてきたマルティルの成長は超高速。おばの手のひらに載っていたマルティルはあっという間に大きくなった気がします。
大きくなったマルティルは、それでも可愛すぎます♡