刈った草や、溜まった落ち葉を集めるためにリーフブロワーで吹き飛ばしているときでした、庭を横切るように前進していた私の視線の先で、いきなり白いボールのようなものがコロコロっと転がるのが見えました。スイッチを切って何が転がったのか確かめに行くと、小さな子猫でした。子猫は怯えてとても寒そうでした。『ごめんなさい。あなたがいるのは知らなかったのよ。』

子猫を掬い上げて家に入りました。私たちは小猫を毛布で温め、お皿でミルクをあげました。子猫はとても小さく、まだお世話が必要な時期でした。私が猫好きだと知っている家族たちは、子猫を飼ってもいいかと私に尋ねたのです。『勿論よ。』

私たち家族は、一目で子猫に心を奪われていました。私はすぐに子猫のミルクと哺乳瓶、それにいくつかの必要なものを買いに出かけました。子猫は全体が白く、耳と尾とつま先に薄いグレーの色が入っていました。

子猫にはノミが付着していたのでお風呂に入れてあげました。タオルでくるんであげると、それまで少し怯え気味だった子猫が、スイッチが入ったように喉を鳴らし始めて甘えはじめました。子猫は私の腕を鼻でつついて『気持ちいいよ~。』そんな顔をしていました。

私たちは小猫をシンダースと呼ぶことにしました。シンダースはおとぎ話の主人公、シンデレラに因んでつけました。シンダースの耳やつま先にあるグレーの色が、まるで灰の上にしゃがんでいるように見えたことと、シンダースにシンデレラストーリーが始まったという意味を込めました。動物病院へ診察を受けに行ったシンダースは、生後1か月、400g足らずと小さめでした。

シンダースは、私たちがミルクを与えるために哺乳瓶を取り出すだけで、ゴロゴロと喉を鳴らしました。そして、ふかふかの毛布で眠るのが大好きです。
私たちはミルクを卒業するシンダースに、固形の食べ物を教え、生活に必要なことのすべてを教えて彼女の成長を見守り続けてきました。
私たちはシンダースに望まれれば、いくらでも抱きしめました。

我が家は以前からレーガンという犬と一緒に暮らして来ました。レーガンは、シンダースと初対面のとき、彼女を守る決心をしたようです。シンダースとレーガンは、一日中一緒に過ごしています。
成長したシンダースは8月に生後10か月を迎え、体重は2kgを越えました。成長した今でも傍らにはいつもレーガンがいます。
突然私たちの目の前に現れたシンダース。あの時彼女はひとりぼっちでした。でも。レーガンと私たちのシンダースへの愛情は、シンデレラの王子様にだって負けないと自負しています。