おばあちゃんの家の裏庭に面したポーチにいたときでした。
1匹の野良猫が私に向かって歩いてきました。
猫はまっすぐに私に近づいてくると、私に摺り寄ってきました。
この猫は、うちに来たのは初めてでしたが、数週間前から近所で何度も見かけたことがありました。
飼い主と思われる人はいませんでした。

きゃしゃな身体つきの猫は、お腹がすいているように見えました。
私は、おばあちゃんが飼っている猫のご飯をもらって、丸ごと一缶を猫の前に置きました。
『もしかして、これが今日初めてのご飯・・・?』猫は一気にたいらげてしまいました。

ご飯を食べ終わった猫は、私の腕に鼻をこすりつけてきました。
まるで『美味しかった!ありがとう。』そう言っているようでした。
それからずいぶん長い時間を猫と一緒に過しました。
一向に離れようとしない猫。私はどうやら気に入られたようです。

私は猫を動物病院へ連れて行きました。猫は生後12か月。何の問題も見つかりませんでした。
その日、私は猫専用の金属製のかわいいピンクのボウルを買いました。
私があげたキャットフードは、ペーパープレートに入れましたが、次の食事からは自分専用のボウルで食べられます。

家に帰ると、猫は私の後を付いてまわり、離れようとしません。
猫は早速、気持ち良く過ごすためのお気に入りの場所を見つけました。
はじめての夜、猫は私の腕にしがみついて眠りにつきました。

私は猫を、パムと呼ぶことにしました。
パムは、初めての家の中での暮らしに戸惑うこともたくさんありました。
でも、パムは私が教えたことをきちんと覚えてくれました。

パムはおとなしく、一日の殆どをお昼寝をするか私の傍にべったりと張り付いているかのどちらかでした。
私は一時、病院で過ごさなければならず、その時のパムは私にずっと寄り添ってくれました。
パムは、ベッドに飛び上がる前に『上がってもいい?』そう私に訊ねてくれました。

自宅に戻り、日常が戻りました。パムは、相変わらず私にべったりと寄り添っています。
パムと出会う以前の私は、猫はクールで愛情の薄い動物だと思っていました。
でも、パムは私の猫に対する間違ったイメージを覆してしまいました。
唯一、パムと私の間の問題は、パムが甘噛みが大好きなこと。私の腕にしがみつくのが大好きなこと。
本気ではないのですが、私の腕は傷だらけ、痛い!
でもそれも、これからちょうどいい加減を覚えて行くでしょう。
今日もまた、私の守護神が無防備な寝顔で寄り添ってくれています。