ミニーの病名は持続性右大動脈弓。ミニーの場合、心臓の一部が食道を抱え込んでいるために、食道が常に収縮していました。そのためミニーは固形の食べ物を一切口にできない状態だったのです。液状のものしか口にできないミニーは、栄養が行き届かず発育不全になり、兄弟たちに比べて極端に小さい体をしていたのです。

ミニーが健康を取り戻し、普通の食事ができるようになるためには、手術を受ける必要がありました。しかし生後4週のミニーには手術に耐えられる体力がありません。小さな彼女の成長を待って体力を付けなければなりません。、ミニーに付きっ切りの特別なお世話をするため、私は自宅でお世話することにしました。

ミニーの食事はミルクに限定されました。ミルクは彼女が唯一口にできるごはんなのです。私は、ミニーが誤嚥を起こさず、吐かなくて済むように、直立の姿勢でミルクをあげました。1日数回、適切な量、適切なペース、適切なリズムで与えなければなりません。ミニーは伸縮し続ける食道に1滴ずつ落とすように必死で飲んでくれました。

私がどんなに慎重にミルクをあげても、ミニーはもどしてしまうこともありました。ミニー自身は、決してお腹いっぱいになることはなかったはずなのに、食事に不機嫌になったりすることはありませんでした。彼女は私が与えるミルクを1滴も逃さないように一生懸命飲んでいました。

ミニーは、辛い病気を抱えていながら、毎日をとても楽しそうに暮らしていました。付きっ切りでお世話をしてもらうのが嬉しくてたまらない、そんな目をして私の後をついてきました。

ゆっくりとした足取りで、しかしミニーは確実に前進しました。私の家に来て4か月、ミニーの体重は約540g!身体はまだまだ小さいですが、彼女の個性が輝き始めていました。

6か月をこえると永久歯が生えてきました。またひとつ、成長のあかしを見せてくれたミニー。ミニーは小さな体に似合わず、物おじしない度胸のいい一面を見せてくれています。決して後ろを振り向かないたくましさを持っていました。

今年9月、ミニーの手術の予定日は、あのハリケーン・イルマの影響を受け、日程をずらして行われました。術後から現在までおおむね安定した状態が続いています。
私は小さなミニーのお世話をしているときから、ずっとかなえたい願いがあります。
ミニーにおいしいご飯を食べてもらうこと、そしてお腹いっぱいになってもらうこと。育ち盛りの時期をミルクだけで耐えたミニーに、思う存分、美味しいものを座って食べてもらいたい。そう思っていました。美味しいごはんをたくさん食べて、ミニー、もっともっと大きくなろうね。