子猫はまだ目も開いていませんでした。誰かの世話が必要なのは明らかです。
私は、そのまま子猫を置いておくことができませんでした。
濡れていた子猫のからだを乾かし、ご飯をあげようと思いました。

私はペットを飼ったことがありません。
ミルクをあげるためのフィーダーキットを手に入れ、子猫の世話を始めました。
お腹がすいていたのか、子猫はビックリするほどたくさんのミルクを飲みました。

満足した子猫は私の手の中で眠りにつきました。その夜、私は一晩中子猫を温め続けました。
翌日、私は子猫を動物病院へ連れて行きました。子猫の体重は30gにも足りませんでした。
しかし幸いにも、特に心配なところは見つかりませんでした。

私はいくつもの眠れない夜を過ごし、子猫はミルクをたくさん飲んで少しずつ大きくなりました。
約2週間後、子猫はようやく目を開いたのです。
子猫の目に映ったこの世界は、どんな風に見えたのでしょう。

私は子猫をバギーラと呼ぶことにしました。
よちよち歩きを始めたバギーラは、家の中で私の後を付いて回りました。
バギーラのお気に入りの場所は、私の肩の上でした。

バギーラはミルクを卒業し、ご飯を食べ始めました。
順調に成長するバギーラには、生後間もないころから変わらない一番のお気に入りがありました。
バギーラは私の腕でお昼寝をするのがずっと大好きです。

瞬く間に1年が過ぎ、立派に成長したバギーラ。
しかし、バギーラは私の側から離れようとしません。
バギーラは、この1年をこうやって私のそばに張り付いて過ごしてきました。
私は自宅で仕事をしてきました。
作品に集中する私は、バギーラのためにしばしば筆を休める羽目になります。

正直、バギーラと出会う以前の私は犬派でした。そう信じていました。
私は自分がこんなに猫が好きだったということに驚いています。
バギーラは私が初めて飼うことを決心した特別な存在です。
その決心は、これまでの私の人生で最も成功した決断だと思っています。