子猫に気付いた少年は立ち止まって子猫の様子を伺います。
子猫は少年を見上げて、
『ねぇ、遊ぼうよ!』
そんな目をしています。

だけど時間がありません。
何とか子猫を振り切りたい少年は歩き始め少し速度を上げます。
すると、小猫も走って付いてきます。

・・・どうしよう・・・

歩く方向を変えても、子猫はぴったりと付いてきます・・・

遅刻しちゃうよ・・・ごめんね、時間がないんだ

少年は近くの建物の側に猫を下ろしてあげました。

・・・でも、子猫はやっぱりあとを付いてきました。

ついて来たら迷子になっちゃうかも・・・
少年は子猫のことがちょっと心配でもあります。

もう一度子猫を抱きあげ、建物の入口に下してあげますが、
子猫は降ろされた途端に走ってきます。

あっちへ こっちへ 進行方向を変えてみても効果はありません。
子猫は少年に構ってもらえるまでどこまでも付いてくるつもりのようです。

ごめん 本当に時間がないんだよ・・・

だんだん時間がなくなってきました。
それでもやっぱり無碍にできない少年。

振り切ろうとする少年を諦めない子猫に、立ち尽くす少年。

・・・遅刻だ・・・。

なぜか少年に執着する子猫でしたが、
少年はこの後、意を決して子猫を振り切りクラスへ向かったそうです。
遅刻の理由、先生には通じたのでしょうか・・・

困り果てる少年と、あくまでも諦めようとしない子猫。
微笑ましい、ちょっと切ない一場面でした。