ジミーがちょっと興奮気味の目で私を見上げています。
訪問者は昼寝から目を覚まし、起き上がったところでした。

訪問者はまだ若い野生のキツネでした。
この場所に慣れているのでしょうか、警戒した様子を感じられません。
気持ち良さそうに後ろ足で身体を掻いていました。

私のカメラに気付きました。
普通なら逃げてしまうところですが、このキツネは違いました。

どうやらキツネは、カメラの奥の私の存在に気付いていないようです。
向けられたカメラを不思議そうに首をかしげて見ていました。

ジミーとサミーがガラス越しにキツネと向かい合っています。
ジミーにも、サミーにもキツネにもお互いの敵意は感じられません。
『君たちは友達同士なのかい?』

カメラを見ていたキツネのまなざしが明らかに変わりました。
ようやくカメラの奥に人間を見つけたようです。
じっとこちらを見詰めていたキツネでしたが、私は気に入ってもらえなかったようです。

キツネは素早くひるがえり、一度こちらを振り向いたかと思ったら、
あっという間に森へ続く庭のはしまで駆け抜けて行きました。
低い盛土を越えたところで、キツネはしっかりとこちらを振り返りました。
そして、茂みに姿を消す前に、キツネはもう一度振り返っていきました。

キツネが姿を消した方をジミーとサミーはじっと見つめていました。
夜行性のキツネが、まだ明るいこんな時間に民家に近づくのは珍しいかもしれません。
ジミーとサミーはどう感じているのでしょう。

森へ帰ったキツネも2匹の猫も遊び盛りの年齢です。
敵対することもなく、3匹からはちょっとリラックスした好奇心が感じられました。
もしかしたら、私が知らないところでキツネはたびたび訪れていたのかも・・・

子供の頃に観たディズニーの映画を思い出して興奮した私でした。