北イリノイにその家はありました。汚れた窓から私たちと視線を合わせた猫がいました。中に入ると、家じゅうに排泄物が転がり、猫たちはダニとノミに覆われていました。中には小さな子猫もいます。その日は最も小さい子猫から6匹を保護しました。一刻も早く猫たちを外に出さなければなりません。早速私たちは猫たちをその家から救い出す準備に取り掛かりました。

私と妹のダイアンは保護活動をしているクリス、それにボランティア団体の協力を得ることができ、7月の終わりに救助作業を開始しました。私たちはハザードスーツを着用し、捕獲用の網とキャリーケースを使って保護します。トラップを使うのでは時間がかかり過ぎて、急を要する今回の救助には向いていないのです。私たちは若い猫から保護を始めました。最後の子猫を捕まえ、すべての子猫を動物病院へ運び、1日目を終了しました。

2日目、大人の猫に取り掛かりました。怯えてパニックになる猫がいる一方、まるで諦めたように苦労なくケージに入る猫もいました。中にはノミやダニによって感染症を起こしている猫もいます。彼らの心は壊れかけ、毎日をやっとの思いで生きているように見えました。私たちはみな、この劣悪な環境で猫たちが生きて来られたことをある意味奇跡だと思いました。

最後の猫を保護し、先に保護した子猫を含めると全部で41匹。トラックに乗せた猫たちを動物病院へ運び込みました。家の中は洗剤などの使い残しのボトルが転がり、スポンジの飛び出したソファやキャビネット、木製の棚が残されていました。猫用のトイレがいくつか置いてあったものの、すでに役目を果たしてはいませんでした。猫たちは、この家のどこにいても安らぐことはできませんでした。でも、それも今日で終わりです。

病院で診察を治療を終えた猫たちは、その仮住まいを探すのも大変でした。見つかった場所は風通しの良い猫たちにとっては完璧な場所でした。この猫たちの仮住まいには、たくさんの募金とキャットフードやオモチャの寄付が寄せられました。それは猫たちの窮状を訴えた私たちの予想をはるかに超えるものでした。

私たちが、今回のように大きな動物福祉団体に頼らず、これほど多くの猫を一度に救助したのは初めてのことでした。救助には大変な労力を費やしましたが、短期間で猫を全員保護できたことはとても誇りに思えました。

子猫たちの引き取り手を探し始めると、僅かな期間に約半数の子猫が新しい家族のもとへ旅立って行きました。大人の猫たちも準備が整った猫から少しずつ旅立つものも出てきました。正直、救助は非常にハードな仕事です。でも、助けた命が輝きだし、幸せになっていく姿を見せてくれると、それは私たちに何物にも代えがたい喜びを与えてくれるのです。

救助した猫の1匹が子猫を出産しました。これで、私たちは合計42匹の猫を救助したことになります。
9月10日現在、42匹のうち31匹の猫に引き取り手が決まりました。私たちの救助を支えてくれた、たくさんの人たちに感謝しています。
そして、苦難を乗り越えた猫たち全員が、あたたかい家族に迎えられるまで私たちは彼らを支えて行きたいと思っています。