レスリーは猫を運ぶために箱を探し、私たちの施設に助けを求めてきました。運ばれた猫は生後9か月ほどにも拘わらず、体重が約2.7kgしかありませんでした。きゃしゃな身体に大きな足がひときわ目立っていました。

レスリーは猫の足が花のようだと猫をブロッサムと呼ぶことにしました。ブロッサムはとても人懐っこく、施設のスタッフにすぐに慣れていました。そして、施設に運ばれて数時間後、彼女は無事5匹の子猫を出産したのです。しかも、生まれた子猫たちは、全員が6本の指をママから受け継いでいたのです。

5匹のうち、2匹の子猫はとても小さく生まれていました。施設の獣医師のひとりが、万一に備えその2匹を自宅に連れて帰り様子を見守ってくれました。身体の小さなブロッサムも、出産後食欲を無くしてしまい、私は彼女のためにいろんな種類のキャットフードを試していました。幸い、ブロッサムが気に入ったものが見つかり、私はホッと胸を撫でおろしたのです。

食事の進まない時期のブロッサムは、それでも子猫たちに愛情を注ぐことを止めませんでした。小さく生まれた2匹の子猫も、1週間を過ぎると不安定な状態をなんとか乗り越えることができました。

子猫たちが生後2週間を迎えたとき、レスリーのもとへ猫たちは帰っていきました。レスリーはブロッサムを特別な存在と感じたようで、そのまま家族として迎えようと決心していました。レスリーは子猫たちに新しい家族が見つかるまで、ブロッサムと一緒にお世話をしようと考えたのです。

生後4週が過ぎた子猫たちはよちよち歩きを始め、その様子にレスリーは目を細めていました。レスリーは子猫たちにそれぞれ名前を付けていました。3匹の男の子にはチャンク、ダッキー、Mr.ブー。2匹の女の子には、ムーとバブルスです。子猫たちは、心もとない足取りで家中を歩き回り、いろんなことを学び始めていました。

ブロッサムと子猫たちの6本の指のある足は、レスリーいわく、ミトンを着けて歩いているみたい、でした。ブロッサムとレスリーにたっぷりの愛情を注がれ、子猫たちは成長を続けてそろそろヤンチャな時期に入っています。ブロッサム・ママはいよいよ大忙しのようです。兄弟の半分の大きさに生まれたバブルスも、少しずつ兄弟の大きさに追いついています。レスリーと偶然出会い、無事に出産をすることができたブロッサム。ママの幸運を引き継いでいる子猫たちも、きっと温かい家族と巡り合えることでしょう。