私はセーブルと地元コネチカット州の動物保護施設で出会いました。施設の方の話では、彼女は元の飼い主から17年もの間ネグレクトを受け心に深い傷を負っていたところを救い出されたそうです。私の家に来てからのセーブルは、ようやく自分の居場所を見つけたのですが、私が彼女のそばを離れると極度の不安に駆られる不安分離症を発症していました。

私はセーブルの側にいつも寄り添ってくれる友達が必要だと思いました。セーブルのご飯を買いに出かけたとき、思い立ってシェルターに向かいました。シェルターで1匹の子猫が駆け寄ってきたとき、私はこの出会いを運命だと思いました。その子猫はセーブルにとてもよく似ていたのです。きっとこの子ならセーブルとうまくやっていける・・・そう感じた私は、子猫を引き取り連れて帰ることにしました。

子猫の名前はカリーシ。私の前に現れたカリーシは、その大きな目で私を見上げました。そのまなざしに私は決心したのです。家族を必要としているカリーシと、友達を必要とするセーブル。きっとうまくいく・・・そう期待しながら私は2匹を引き合わせてみました。

セーブルは小さなカリーシに目を輝かせ、早速カリーシのお世話を始めました。セーブルの大歓迎を受けたカリーシは、年上の大きな姉にすぐに甘えるようになったのです。

唯一、セーブルがカリーシに怒ったのはカリーシがセーブルのご飯を盗み食いしたときでしょうか。しかし、その時でさえ、セーブルはすぐにカリーシを許し、一緒に遊んでいました。私は彼女たちの関係をピュアで素晴らしいと思いました。

そのセーブルがひと月ほど前に旅立って行きました。セーブルがカリーシと過ごした時間は短かったけれど、彼女は本当に楽しそうで輝いていました。セーブルのためにと思っていたカリーシの存在は、私のためでもあったのです。もしかしたら私を想うセーブルが、私の側に自分にそっくりなカリーシを引き寄せてくれたのかもしれません。セーブルを失った悲しみからカリーシの無邪気さが私を救ってくれています。