ハリケーンが来る2日前のことです。私が住んでいるアパートに、突然1匹の猫が入って来ました。いや、本当に歩いて入ってきたのです。どこから来たのかも分かりません。呆気に取られている私をよそに、猫は私のベッドの下に潜り込んでしまいました。

猫は数時間ベッドの下に潜んでいました。ようやく出てくると、私の飼い犬ローウェンと出くわしました。猫は最初のうちローウェンを警戒していましたが、しばらくすると打ち解けてしまいました。私は猫をハーヴェイと呼ぶことにしました。

私は、ハーヴェイに心当たりのある人がいないかアパート中に張り紙をしました。しかし誰からも答えは返ってきませんでした。少なくとも私の住むアパートに彼女の飼い主はいなかったようです。ハーヴェイは少しずつ私の家での暮らしに慣れて心を開き始めていました。ずっと一緒に暮らしてきたかのように、リビングのテーブルに飛び乗っています。

とてつもない被害をもたらしたハリケーンは、数日にわたり猛威を振るっていきました。ハーヴェイは嵐の様子を私のアパートの窓から落ち着いて見ていました。私の家に来なかったら、彼女はあの嵐の中にいたのでしょうか・・・。

ハーヴェイは、私のお気に入りのオフィスチェアを自分のもののように気に入ってしまいました。そして、家中のどこにいても私の肩の上に上がることがかなり気に入ったようです。
私はハリケーンが通過してしまったら、ハーヴェイを動物病院へ連れて行き、マイクロチップをスキャンしてもらいます。ハーヴェイの飼い主が見つからなかったら、そのまま私の家族として引き取ろうと思っています。だってハーヴェイは、アパートのたくさんある家の中からうちを選んで入って来たんですからね。