不安分離症を抱えるクマのために、常に寄り添ってくれる仲間を探すことにしました。でも、もう1匹犬の世話をするのは私には無理だと思い、猫を飼うことにしました。そして、引き取り手を探しているトラを見つけ、彼女を家族に迎えることにしたのです。ただ、クマがトラに対してどんな反応を見せるのか少し不安がありました。

結論から言うと、そんな私の心配は全く不要なものでした。初めてトラを連れて帰りクマに引き合わせたときです。クマは目を輝かせてトラに近付きました。少し興奮していましたが落ち着くと、まるで彼女のママのように毛づくろいを始めたのです。そして、トラの周りを付いて回りました。クマは一目でトラを気に入ったようでした。

始めのうちトラは、私やパートナーを怖がって警戒していました。でも、クマに対しては全く怖がる様子も見せず、クマにべったりと寄り添っていました。クマのあとを付いて回り、クマの脚にスリスリをしました。クマが部屋を離れトラの視界から消えると彼女は狂ったように鳴きました。

トラは腰を下ろしたクマを背に陣取り、肉球を彼にあててクマの前に頭を突き出します。するとクマはトラの頭を鼻先でスリスリするのです。トラに甘えられるとクマは何でも応えてしまうようです。出会って1週間も経たないうちに、彼らはすでに固い絆を結んだようでした。

クマと常に行動を共にするトラは、どうやら自分も犬だと思い始めているようです。

夜になるとクマは自分のケージで眠ってきました。今ではクマが寝る時間になると、トラが当然といった顔で彼の右側で寝るようになりました。ある夜夜中に目覚めた私は、私たちのベッドの横で寝ているクマに気付きました。その時もトラは彼と一緒に寝ていたのです。

トラが可愛くて仕方のないクマは、自分が持っているオモチャのすべてを彼女に見せています。どれで遊ぶかを2匹で決めているのでしょうか(笑)
トラが来たことでクマは一瞬たりともひとりになる時間がなくなってしまったのです。

クマは、トラのことを守ろうとしています。それは彼にとって大きな変化です。これまでのクマは私たち家族に守られてきました。しかし、トラと出会いクマ自身が守る立場に回っています。それは彼にとって大きな成長だと思っています。2匹の友情は始まったばかり、これからどんな成長を見せてくれるのか楽しみでなりません。