ディクシーを調べたシェルターのスタッフは、彼女の爪が深く切られているのを見つけました。通常、猫は爪とぎをすることで自分のテリトリーを主張するのですが、それができない場合、主張する場所でマーキングをすることがあります。ディクシーは爪を深く切られたために爪とぎができず、トイレではないところでマーキングをしていたのです。しかも深く切られた爪のために、ディクシーはかなりの痛みを抱えていたことが分かりました。

その後ディクシーは治療を受けながらシェルターで引き取り手を探していたのですが、トイレに問題のある彼女にはそれは難しく、施設では次第に安楽死を考えるようになってしまいました。ウィスコンシン州で動物保護施設を運営する私たちは、ディクシーの窮状を耳にし、何とか力になれないか検討するために彼女に会いに行きいました。ディクシーは他にも健康面に問題を抱えていることが分かり、私たちはディクシーを引き取りお世話をすることにしました。

ディクシーは元の飼い主にあまりお世話をしてもらえていなかったようです。歯に重大な問題があり尿路感染症を抱えていました。元の飼い主は、ディクシーがほかの子猫に攻撃され、ベッドの下から出ようとしなかったと話していたそうです。ディクシーはずっと辛い痛みやストレスを背負って生きていたのです。

カーライル獣医師によって7歳になるディクシーの治療が始まりました。ベテランであるカーライル獣医師は、彼女の口の中についてこれほどひどい状態の猫はかつて見たことがないと話していました。ディクシーには手術を含む長期の治療が必要でした。しかし幸いなことに尿路感染以外に内蔵の疾患は見つかりませんでした。

何度かの歯の手術を経ながら、ディクシーは爪の状態もかなり改善され少しずつ健康を取り戻していました。ディクシーは8歳になり、トイレも使うようになっていました。痛みから解放されたディクシーは、とても甘えん坊の一面を見せるようになっていました。そして、彼女を家族に迎えたいというダニーさんが現れました。

ダニーさんの家で、ディクシーはすぐに自分の家を探検し始めました。家中をくまなく見て回った彼女は、ダニーさんに抱かれ満足そうでした。
ディクシーはその後も歯の治療を続ける必要があったので、私たちが全面的にバックアップすることになりました。ダニーさんはディクシーの治療の経過を私たちに映像で知らせてくれています。ディクシーはとても辛い経験をしました。もうすぐ彼女は完全に健康を取り戻すことができるでしょう。ディクシーは今、ダニーさんの家でのびのびと暮らしています。