私は同じエリアで何度も出会い、犬のマックスの後を付いて来る子猫がどうしても気になってしまいました。今度は失敗しないように、子猫が近付いて来るのを待って、抱き上げると自宅に連れて帰りました。私たち家族はそれまで猫を飼ったことはありませんでした。

動物病院へ連れて行った子猫は獣医師に生後2~3ヶ月と言われましたが、とても可愛くて手放す気にはなれませんでした。私たちは小猫をサーミスと呼んで家族に迎えることにしました。しかし、サーミスが我が家の家猫になって数か月が過ぎた頃、彼女のお腹に異変が起こりました。

胃の辺りがだんだん膨れてきたのです。サーミスを診察した獣医師は、彼女が妊娠していると言いました。さらに、サーミスは出産するには若すぎるため帝王切開をすすめられたのです。サーミスのお腹には2匹の子猫がいました。しかし、残念ながら1匹は死産でした。

生き残った子猫は、全身がグレイのとてもきれいな子猫でした。私たちは彼女をプラダ、通称グレイと呼びサーミスと一緒に飼うことにしました。サーミスとプラダの親子は私たち家族の心をあっさりと盗んでしまいました。彼女たちはいつも私たち家族の側にいて、お腹を撫でられるのが大好きです。

サーミスとプラダは、もう1匹、欠かせない相棒を持っていました。犬のマックスです。特にサーミスは私たちの後を付いて来たあの時から、マックスのことを父親のように頼れる存在と感じていたに違いありません。私たちはサーミスが来たばかりの頃から、彼女とマックスが同じボウルから水を分け合って飲んでいるのを何度も目にしていました。

マックスはサーミスとプラダの親子といつも行動を共にし、3匹はまるでチームのようです。マックスは3匹のチームの中でとても重要な存在なのです。

私はサーミスと出会うまで、あまり猫が好きなほうではありませんでした。だから犬しか飼ったことがありませんでした。ところがサーミスと出会い、プラダが生まれて共に暮らすようになり、初めて猫の魅力を知ることになりました。猫の魅力を知らなかったかつての私は、ずいぶん損をしていたものだと残念に思ってしまいます。