サミーは約1歳の頃から大学の構内に現れたのだそうです。とてもきれいに手入れをされている彼は、大学の近所に住む高齢の女性に飼われています。飼い主の女性はサミーが長年大学に通っていることを知っています。サミーは2006年頃イタリアの村で生まれ、現在の飼い主が飼うことになったのだそうです。

サミーは大学で学生の周りにいるのが大好きで、学生の膝の上でくつろいだり昼寝をしている学生に寄り添い一緒に昼寝をしています。サミーが撫でてほしかったり構ってほしいとき、学生は彼に逆らうことができません。

サミーは大学構内のどこにでも自由に行き来することができ、学生たちは思わぬ場所で彼と出会うと必ずといっていいほど写真を撮り、大学が運営するサミー専用のSNSのページに投稿します。そうやってサミーの日常の様子を学生やスタッフが共有していたのですが、集まり続けるサミーの写真は次第に大学の外にもファンを作るようになりました。

サミーが経済学の講義に参加しています。学生の真ん中に陣取って約3割の時間は学生と一緒に講師の話に耳を傾け後の時間は寝ています。勿論、教授や講師達は講義中のサミーの存在を認めています。

大学構内でサミーのお気に入りは図書館です。たくさんの学生が集まり、議論したり、くつろいだり、レポートに追われたり・・・その中でサミーは昼寝をするのが大好きなのです。

試験の時期になると学生はピリピリしてストレスを溜めこんでいます。そんな時、サミーはちょうどいい邪魔をして学生の気分転換に一役買っています。私たちはときどきサミーの洞察に舌を巻きます。サミーはいつも何を求められているのかをちゃんと理解しています。

サミーは構内でちょっとしたスリルを味わうことも忘れません。大学に通ってくるのはサミーだけではなく、この犬もキャンパス犬のうちの1匹です。サミーが彼の追跡を逃れ身を隠したところを女子学生が撮影していました。犬達はサミーを傷つけることはありませんが、サミーは彼らから逃れるために木の上にいるところをよく目撃されています。

サミーは学生が危機に瀕したとき、例えば失恋、失敗した試験、何かのストレスで崩壊しかけたときに必ず助けてくれます。サミーは大学にとってなくてはならない存在なのです。
8月11日の朝、大学構内はとても静かです。今朝もサミーはいつものように来ていました。私たちがサミーを愛しているのと同じくらい、彼は本当にこの大学を気に入ってくれているんですね。