私は動物シェルターで、友人たちと保護活動をしています。突然現れた3人の話によると、その子猫が自宅の床下に少なくとも3~7日の間居たようだと言います。自宅の周りにほかの猫の姿はなく、子猫は置き去りにされたのではないかといいます。彼女たちは、子猫の汚れを洗い流し、私たちに助けを求めにきたのだと話してくれました。

子猫はダニに覆われ風邪の症状が見られたために、そのままシェルターでお世話をすることができませんでした。私は小猫を連れて帰り、自宅でお世話をすることにしました。私はこれまで20年近く保護した子猫のお世話をしてきましたが、この子猫はこれまでで最悪の状態だったと思います。

子猫は、ノミの寄生のために貧血を起こし、上気道感染と脱水症状がありました。私はまず子猫をお風呂に入れ、全身のノミを1匹づつ丁寧に取り除いていきました。小さな子猫にはなんと60匹以上のノミが寄生していました。体を温めるために保温パッドを敷いたベッドに寝かせ、血行を促すためのマッサージを施しました。

子猫がきれいになると、30分ごとにミルクをのませました。しかし、子猫は注射器のミルクをなかなか飲もうとしてくれませんでした。少々無理やりにでもミルクを飲んでもらわなければなりません。その夜は付きっきりの看病で私はほとんど寝ることができませんでした。朝になると、子猫を動物病院へ連れて行きました。そこで子猫はたくさんの注射を打ちました。

お世話をしている間、私たちは子猫が瀕死の状態にもかかわらず、意思表示がしっかりしていることに少し驚いていました。彼女はとても意志の強い子のようです。

看護を始めて24時間がすぎると子猫の表情に生気が戻り、少しづつ活発になってきました。かなりいい状態に回復してきたようです。始めは嫌がっていたのに、注射器のミルクをあげると子猫は自分で注射器を抱えるように手を伸ばし、一気に飲んでくれるようになっていました。

1週間後、すっかり元気を取り戻した子猫を私たちはミラと呼ぶようになりました。そして、一緒に住んできた犬のムーシュカと猫のベニーに紹介しました。ミラはやはり強い子でした。ムーシュカにもベニーにも臆することはありませんでいた。それどころか、ベニーに至ってはミラのオモチャのような扱いでした(笑)

その後、ミラに引き取り手が見つかり成長したミラは幸せに暮らしています。生後間もなく、置き去りにされ生死の境を彷徨いながらミラは強く生き抜いてくれました。彼女が運ばれてきたのはシェルターを閉じる5分前のことでした。運んでくれた女性たちの懸命な姿は今もよく覚えています。ミラが素敵なレディに成長できたのも彼女たちのおかげです。