私たちは、地元で動物保護施設を運営しています。その日、朝の9時を回ろうとしていたとき、友人のカップルから電話をもらいました。『通りの地下の排水溝に小さな子猫がいるの。みんなで助けようとしているのだけど、あなたにも手伝ってほしいの』

私たちが友人のもとへ駆けつけると、現場は子猫の捕獲のために通勤途中の労働者が車の整理にあたっており、大勢の人が集まっていました。彼らは罠を仕掛けましたが、運悪く子猫は横に伸びる排水溝へと逃げてしまいました。

救出には時間がかかりそうなので彼らはそれぞれ仕事に向かい、数時間後、私たちが罠の様子を見に来ました。一瞬姿を見せた子猫は仕掛けた罠を使うには小さすぎることが分かりました。私たちは排水溝の中央に子猫のご飯を落としておきました。仕事を終えた彼らが帰宅すると、再び救出作戦が開始されました。

私たちは長い竿に購入した漁網をくくり付け、マンホールを開けて子猫の捕獲に取り掛かりました。今回の作戦には幸運の女神が見方をしてくれたようです。子猫を網にとらえることができたのです。協力し合って網の口を閉じながら子猫を慎重に持ちあげました。子猫を発見して12時間が経っていました。

住人たちによって子猫はキャットリンと呼ばれるようになっていました。私たちはキャットリンを救急動物病院へ連れて行きました。キャットリンは生後6週間。幸いなことに目立ったケガもなく、彼女は健康でした。

キャットリンを診察してくれた獣医師はその日彼女を連れ帰ってお世話をしてくれました。始めは何が起きているのか理解できずに怯えていたキャットリンでしたが、元気を取り戻し本来の姿を見せ始めた彼女は、その愛らしさにみんながとりこになりました。

その後、新しい家族のもとへ旅立って行ったキャットリン。あの救出劇から4か月を経て素敵なレディに成長しました。キャットリンを助けるために、仕事で疲れているはずの彼らは夜遅くまで協力し合って働いていました。朝の忙しい時間に車の整理をしてくれた男性もいました。彼らは、成長したキャットリンをとても誇りに思っています。大勢の人たちの温かい行動がキャットリンを未来へと導いてくれました。