そのときの私は荷物を運んでいたのですが、今猫を助けなければずっと後悔し続けると思い、段ボール箱に猫を入れてバーナリーの動物愛護団体へ向かいました。獣医師の話を聞くと猫の顎は上下ともに骨折し、耳の破裂、複数の顔面骨折があると。さらに猫の鼻は崩壊し、彼の口蓋は頭蓋骨の後の方まで壊れていると言いました。

私は猫を野良猫だと思っていたのですが、驚いたことに飼い猫だということが分かりました。すぐに飼い主に連絡を取ったのですが、その女性はこう言ったのです。『猫はしばらくの間行方不明になっていました。私はそちらへ行くことができないし、手術費も払えません。あなたたちにお任せします。』

猫は瀕死の重傷を負った上に飼い主に見放されてしまいました。私の心は粉々になりました。私は、その場で猫を引き取ることを決心しました。猫にケビン、通称BB-8と名前を付けました。

動物愛護団体は治療のためにBB-8をバーナビー獣医病院へ移しました。BB-8の顎の治療にはバンクーバーの西海岸獣医歯科サービスが担当してくれることになりました。そして、このふたつの診療所の獣医師は無料でBB-8の治療にあたってくれたのです。

私は手術を終えたBB-8に会いに行き、信じられないものを見た気がしました。BB-8の頭部と顔、顎は殆ど元に戻っていたのです。さらに、バーナビー獣医病院のクラウディア獣医師は6~8週の入院で治療を終えれば、BB-8に後遺症が残ることはないだろうと言ってくれたのです。

退院したBB-8は、我が家での生活にすぐに慣れてくれました。私の家には以前保護した猫が2匹居ます。彼らともなかなかうまくいって、3匹は家の中を走り回っています。BB-8は甘えん坊で私の妻に顎を撫でてもらうと喉を鳴らしてスリスリしていますよ。
BB-8が本来の姿を取り戻して復活できたのは、親切な獣医師たちと寄付に応じてくれたたくさんの人達のおかげだと思っています。でも、私が一番驚いたのはBB-8の回復力でした。彼らは、少し手を貸してあげれば驚くほどの生命力で元気になれるということを、少しでもたくさんの人に知ってもらいたいと思います。