我が家の庭にはいくつかの池があり、猫はその水を飲みに来ていたようでした。茂みから姿を現した猫の全身を見て、私たちは言葉を失いました。猫の身体はガリガリにやせ細り、全身の骨が浮き出ていたのです。腰から下は被毛が薄くなっていました。私たちは猫を抱き上げ、行きつけの動物病院へ連れて行きました。

車に乗った猫は安心したようにおとなしくなりました。動物病院へ着くと、猫はおぼつかない足取りで歩いていました。衰弱のために少しの段差も上るのが辛そうだったのです。猫は体重が1.8kgしかなく、獣医師は栄養のあるご飯を猫に与えました。

獣医師に入院を勧められたので、私たちは猫のためにベッドを持って行き、様子を見るために動物病院へ通うことにしました。猫は病院で与えられたご飯のおかげで、わずか24時間で体重が3kgまで増えました。栄養を摂る以外はずっとベッドで眠っていましたが、獣医師の熱心な看護のおかげで4日後には退院することができたのです。

猫はとても長い足をしていて、なんとなくカンガルーに似ていました。私たちは猫をルーと呼ぶことにしました。獣医師がマイクロチップがないか調べてくれていましたがみつかりませんでした。そこで、広告を出したのですが結局ルーの飼い主は見つかりませんでした。私たちはルーを家族に迎えることにしました。

退院したルーは被毛が整い始め、何より目に輝きが戻っていました。本来の彼女の姿を徐々に取り戻しつつありました。我が家に着くと、新しい家に興味津々でした。ルーは食欲旺盛でよく食べてくれました。

我が家には一緒に暮らしてきたミームスがいます。ミームスとルーの初対面はお互いを警戒し、あまりうまくはいきませんでした。しかし、時間が経つにつれ、ミームスはルーの存在を認めるようになり、今では私たちのベッドをミームスとルーに占領されてしまうほどうまくいくようになりました。

我が家に来て数か月、ルーの体重は5kg近くまで増やし、体力を回復しすることができました。衰弱しきっていたルーですが、今では家中を元気に走り回っています。

ルーは夜寝るときに、私たちのベッドで一緒に眠るのが大好きです。そして、ベッドの上で撫でてあげると、とても幸せそうな表情を浮かべます。その表情を見るたびに、私たちはルーを見つけてくれた我が家の愛犬や、熱心に看護してくれた獣医師に感謝しています。