子猫を見つけたのは、通りのゴミ箱の側でした。子猫はとても小さく、よちよち歩きを始めたばかりのようで危なっかしい足取りでゴミ箱の周りをウロウロと歩き回っていました。母猫を探しているのかもしれませんが、辺りに猫の姿はありません。どうしても放っておけなくなって子猫を掬い上げました。

自宅に帰った私は、子猫を毛布にくるみ哺乳瓶でミルクをあげました。お腹がすいていたのか猫はミルクを喜んでいるようです。お腹がいっぱいになると今度は私の膝の上にちょこんと座り、じっと私を見上げてきました。

私と主人は子猫をセムソムと呼びそのまま家族に迎えることにしました。そのときの私は妊娠中でした。子猫は私の大きなお腹がとても気に入ったようでした。セムソムは眠くなると私のお腹に上ってくきました。お腹で赤ちゃんが動くと、セムソムは喉を鳴らしてなだめるように鳴きました。彼はおなかの赤ちゃんの存在を知っているように見えました。

セムソムは母親の愛情をほとんど知らずにひとりぼっちでした。だからでしょうか、眠くなると私の肩やお腹で私の体温を感じながら眠りたがりました。

主人はセムソムにギターの演奏を聴いてもらっています。主人もセムソムのことが可愛くて仕方がないようです。私が留守をするとき、セムソムのベッドは主人の肩になりました。

セムソムが我が家に来て2週間。彼はウエットフードに挑戦し始めました。我が家に来た頃に比べて足取りがしっかりしてきました。少しずつたくましくなってきたと思います。お腹の赤ちゃんが生まれてくるころ、セムソムももっとたくましく成長しているでしょう。セムソムはきっといいお兄ちゃんになってくれると思います。