子猫は生まれて間もなく母猫に置き去りにされたようでその体はやせ細っていました。保護された日、子猫は鳴くことすらできないほど衰弱していたため、私たちは付きっ切りの看病をすることにしました。すると翌日、子猫は小さい声で鳴くことができるようになりました。子猫のミルクを飲んでいる様子から、私たちは小猫をスラーピーと呼ぶようになりました。

スラーピーが保護されたとき、この施設にはスラーピーと同じくらいの2組の子猫たちがいました。3匹はスラーピーより1週間ほど早く生まれ、別に保護された6匹はスラーピーとほぼ同時期に生まれ、どちらも母猫に育児放棄された子猫たちでした。

中には目に炎症を起こしている子猫もいましたが、彼らはお互いに寄り添い、支え合っていました。スラーピーが加わって総勢10匹となった子猫たちは、いつも一緒に固まっていました。スラーピーはその中でも一番小さな体をしていました。そんなスラーピーを周りの子猫たちは何かと気にかけ、いつも寄り添ってくれていました。

中でもスラーピーは1匹の子猫がお気に入りのようでした。できるだけその子のそばにいたいようで、並んでいるとまるで手をつなぐような仕草を見せていました。こうしてひとりぼっちだったスラーピーは兄弟のように接してくれる仲間に支えられ、守られて成長していました。

保護して2ヶ月が経過し、小さかったスラーピーもここまで成長することができました。9匹の子猫たちと助け合って育ったスラーピーの可愛らしい個性が輝き始めていました。

成長した10匹はそれぞれ新しい未来へと旅立つ時期がきていました。そして、2016年8月、スラーピーはシェリルさんという方に家族として迎え入れられることになりました。シェリルさんは、スラーピーとの出会いをとても感謝していました。支え合っていた10匹の小さな兄弟たちに、これからどんな素敵な出会いが待っているのか楽しみでなりません。