私は猫をオリビアと呼ぶことにしました。オリビアのお腹はパンパンに膨らみ、出産が迫っていました。私の自宅に移されたオリビアは、始めのうち物陰に隠れてなかなか警戒心を解いてはくれませんでした。私は、オリビアの好物の鮭を用意したり、隠れることができるイチゴのベッドを置いたりして、何とかオリビアが安心してくれるようにいろいろ試してみました。

私は毎日少しづつオリビアに近づいて様子を見ていました。すると、数日後のことでした。床に座ってオリビアを撫でると彼女はおなかを見せて喉を鳴らしたのです。ようやく、私に心を開いてくれた瞬間でした。これで、彼女の出産に向けて大事なことをひとつクリアできました。私は、できるだけ過ごしやすい環境を準備しようと、オリビアの専用スペースを作りました。

そして2週間後、オリビアは4匹の元気な子猫を出産しました。私は母猫が幸せでないと子猫も幸せにはなれないと思っています。私がこれまでの経験で培ったものを、オリビアたち親子が必要とするときに活かしたいと思いました。オリビアと私の二人三脚が始まりました。

私は、オリビアの表情が少し変わったように感じました。あんなに怯えた表情をしていた彼女が、自信に満ちて凛とした母親の表情に変わったのです。

オリビアは24時間不休の育児に励んでいました。4匹の我が子にミルクをあげ、体をきれいにして愛情をたっぷり注いでいました。彼女に休憩が必要な時でも、オリビアは子猫を抱きながら体を休めていたのです。

オリビアに大切に育てられた子猫たちは、生後1か月半を迎えました。私は子猫たちにそれぞれ名前を付けました。右から茶トラの子がレオ、グレーの子がウィンストン、サバトラのアルバート、そして茶トラのエヴィーです。ふわふわのねこダンゴになっています。

オリビアが育児で大変な間、私も手伝うことがありました。オリビアは私が子猫たちのお世話をしている間、安心したように任せてくれていました。でも、子猫たちにとってはママが一番。オリビアが座ると、ほら、アルバートとウィンストンがすかさずミルクをもらいに来ました。ママのお腹に潜り込んでいます。

子猫たちはすでに階段を上ったり下りたりすることを覚えてしまいました。4匹の子猫たちはとても仲がよく、そしてとても元気です。これからオリビアは一段と忙しくなります。私はこれまでと変わらずオリビアの側で子猫の成長を見守り続けています。もうしばらく、私とオリビアの二人三脚は続きそうです。