消防隊の通信指令担当者から連絡が入ったのは午後9時を回った頃でした。担当者の話によると消火訓練も終わりに近づいた頃、現場の状態を見て回っていた隊員の一人が鳴き声に気付き、みんなで探したそうです。私たちは急いで訓練の現場へと向かいました。

私たちが到着すると、子猫は生後2週間ほど、まだよちよち歩きの子猫たちで、消防隊の皆さんは子猫たちを藁を敷いた箱の中で温めてくれていました。私たちは、子猫たちをさらに持って行った毛布でくるみました。

幸い子猫たちに目立った症状は見当たらないものの、私たちは1匹づつ子猫たちの状態を確認していきました。訓練の煙を吸っている可能性があるため、チューブで酸素を吸わせました。

子猫たちに心配した煙の影響は少なかったようです。酸素をあげると次第に元気にを取り戻してきました。そろそろお腹が空いてきている頃です。

ふたりで手分けをして子猫たちにミルクをあげました。すると、よほどお腹が空いていたらしく、どの子も勢いよくゴクゴクと飲んでくれたのです。その様子に、私たちも消防隊の方たちもようやくホッとすることができました。

その後、動物病院で診察を受け、7匹の子猫たちは里親さんのところで家族を探せる時期までお世話をしてもらうことになりました。里親さんのもとで、とても可愛がってもらっていた子猫たちも、2か月後には1匹、また1匹と新しい家族のもとへ旅立っていきました。7匹のうちの1匹は、助けてくれた消防隊員の方に引き取られたんですよ。たくさんの人たちのおかげで、今、7匹全員が温かな家族のもとで幸せになろうとしています。