私は以前から猫を飼いたいと思っていました。そして、当時のガールフレンドが見せてくれたレイとレイラの写真を私は一目で気に入りました。そして、レイが先天的に盲目であることを知り、彼女が楽しく暮らせるように支えてあげられるかもしれないと思い2匹を飼う決心をしました。

私はもともと猫が大好きでしたが、目の見えない猫の話を見聞きするたびに、彼らの不思議な能力、目が見えないことを感じさせない彼らの生活ぶりに興味がありました。どうやって環境に順応しているのか、そして、私に彼らの生活を支えることができるのかにも興味があったのです。

レイとレイラはとても仲のいい姉妹です。我が家の生活にもすぐに慣れました。そしてレイは、驚くほど正確に私の家の中をすべて把握し、何をするにも全く不自由さを感じさせなかったのです。レイの頭の中には、私の家の設計図を常に広がっているようでした。

レイのお気に入りの遊びはボール投げです。恐らく音と空間認知力を頼りに正確にボールを追いかけ、私のところに持ってきます。見えないことは彼女にとって当たり前のことらしく、気にしたこともないのでしょう。

レイは、家の中の変化にも敏感に反応します。私がピザを食べようとしています。ほら、早速やって来たのはレイです。いつも一番に気が付くのはレイなのです。『美味しそうな匂いね♡何食べてるの?』

ベッドにいる私に甘えに来るレイは、真っ暗でも正確に私を目指してやってきます。光を頼りに生活している私やほかの猫よりも、むしろ自由なのはレイなのかもしれない、そう思うことさえあります。

私は、レイと暮らして大切なことを教えられた気がします。レイは、見えないことを全く気にせず、盲目であることを持っている能力で補い、レイラと同じに走り、飛び上がり、飛び降り、自由に楽しんでいます。盲目の猫と聞くと「可哀そう」「助けてあげたい」、私たちはついそう思ってしまいます。しかし、それは無意識のうちに盲目である彼らに限界を作ってしまうことになるのです。私にできることは彼女たちと一緒に楽しむこと、それだけです。