その三毛猫はあるときから、我が家の庭を散歩のコースに選んでいました。いつしか猫は我が家のデッキで過ごすようになり、私たちは三毛猫と仲良くなりたいと思うようになりました。そこで、毎日猫のためにご飯と水を準備することにしたのです。

三毛猫が嫌がらないように、早く仲良くなりたいという気持ちを抑えて、私たちは距離を置きながら三毛猫の様子を見ていました。三毛猫は毎日ご飯を食べに来てくれ、私たちは三毛猫のために次に何ができるか考えました。

デッキにベッドとあたたかい毛布を用意しました。すると、三毛猫はそのベッドで休んでくれるようになりました。こうなると、最終目標は三毛猫と一緒に暮らすこと、それしか残っていません。私たちは三毛猫が家に入ってくれることを願って、入口を開けておくようになりました。

三毛猫は私たちの願いを知っていたのかもしれません。ついに、家の中に入ってきてくれました。私たちは三毛猫をウィグルスワースと呼んでいました。彼女が我が家を気に入ってくれたことにとても喜んだ私たちでしたが、ひとつ気になることがありました。ウィグルスワースのお腹だけが日増しに膨らんでいたのです。『あれ?もしかすると・・・』

数日後のことでした。ウィグルスワースは5匹の元気な子猫を出産しました。ウィグルスワースと同じ三毛猫が2匹、白が1匹、茶トラが1匹そしてまだらが1匹。ウィグルスワースは大忙しでした。私たちはウィグルスワース1匹を家族に迎えたつもりでしたが、なんと、一度に6匹の猫の家族と一緒に暮らすことになりました。

しかし。私たちの戸惑いも一時のことでした。子猫たちの可愛らしさを目の当たりにすると、たちまち喜びの方が大きくなりました。そして、一気に賑やかになった我が家は一段と笑顔が増えたのです。

子猫たちは、寝床の中で重なるようにまとまって寝ています。とても元気ですし、食欲も旺盛です。ウィグルスワースは5匹の子猫のお世話に忙しく、出産して以来休む間もありませんでした。それでも、子猫がお腹を空かせていないかいつも注意深く子猫を見守り、体をきれいにしてやり、子猫が求めるとすぐにミルクを与え、完璧な母親振りでした。

子猫はすくすくと順調に成長しています。ウィグルスワースもそろそろゆっくりできるでしょう。私たちは、ウィグルスワースと親しくなりたくて、かなりの時間を費やして彼女の信頼を得ることができました。そして、ようやくウィグルスワースを家族に迎えることができました。ウィグルスワースは私たちの気持ちが分かっていたのか、素敵なサプライズを用意していたのですね。ウィグルスワースと子猫たちとのこれからは、さらに賑やかになっていきます。ワクワクしますね。