子猫を見るなり彼がそう決めたので、私は子猫をお風呂に入れ動物病院へ連れて行きました。子猫は多少の皮膚病がありましたが、健康上に大きな問題はありませんでした。でも、かなりの期間を1匹で過ごしていたようで、お腹を空かせていたせいか体がとても小さく、ダニが付着していていました。私たちは子猫はトフと呼ぶことにしました。

私たちはトフの母猫や兄弟がいないのか気になっていましたが、後日、近所で6匹の子猫を連れた野良猫を見かけたのです。子猫たちはトフにそっくりでしたが、トフに比べて2倍近く大きく動きも俊敏でした。それを見て、トフが1匹でいた理由が分かりました。トフは小さく生まれ衰弱していたことで、母猫に育児放棄されてしまったのでしょう。

トフは年齢よりもかなり小さな身体をしていました。我が家に来るまでの間、ほとんど母親の愛情を知らずに過ごしていたはずです。私は、一層トフに愛情を注いでいこうと思いました。そして私たちは、地元のアニマルシェルターにトフの家族の保護をお願いしました。私たちは、トフの家族にも安全に暮してほしいと思ったのです。

トフの成長はゆっくりです。でも、体が小さいこと以外は普通の猫と変わりません。とても甘えん坊だし、思わぬ場所をお昼寝のベッドに選んで私たちを驚かせたりします。

トフはゆっくりだけど成長するにつれ、元気に遊ぶようにもなりました。彼は重い椅子の下に手作りの遊び場を作りました。トフはとても気に入っているようです。

彼の膝の上から見上げるトフのまなざしは、すっかり甘えん坊の目をしています。彼がトフを飼おうと即決したのは大正解でした。

はじめてトフを見たとき、トフを吠えていた犬は大きな犬でした。あの時トフは負けずに一生懸命鳴いていました。体は小さいけれど強い子だと思いました。私たちはこの小さな勇士の成長が楽しみでなりません。