私たちはニューヨーク市近郊にある、治療やリハビリの可能な動物愛護護団体です。コロニーの方から連絡を受けた私たちは、確認のために現地へ向かい子猫を発見しました。一目見て子猫には時間がないことを感じ、私たちに連絡をくれた方に心から感謝しました。『待っていて、明日の夜あなたを迎えに来るわ』私たちは、はじめて会った子猫に救済の約束をしました。

私たちは、子猫を施設に連れ帰り獣医師の診断を聞き、これから長い戦いになると改めて覚悟を決めました。子猫は、全身をダニとノミに覆われていて重度の白癬症のため皮膚と毛がボロボロでした。加えて、彼女の角膜を侵す重度の目の感染症、上気道感染症を患い、耳にも重度の真菌の感染が見られました。救助するのがもう少し遅かったら命も危ぶまれる非常に危険な状態だったのです。

皮膚の治療のために毛を刈り、早速治療が開始されました。すると、わずか数日で彼女の皮膚と目は劇的に改善され、子猫の目には光が戻ったのです。子猫の驚異的な回復力に、私たちも驚いてしまいました。子猫はその小さな体に強い意志を持ち、勇敢に病魔と戦い続けてくれたのです。

子猫の治療は続き、彼女は施設の誰からも可愛がられる存在になりました。子猫はだれかに抱きしめられることが大好きです。私たち施設のスタッフ全員が、誰にも負けないほどこの子猫に愛情を感じました。私たちは小猫を正式に施設で引き取ることを決め、彼女をベイリーと呼ぶことにしました。

約1か月後、ベイリーの皮膚が完治すると一度は刈り取られた毛が少しづつ生えそろってきました。保護したときの面影はもうありません。メインクーンミックス特有の、豊かでゴージャスな毛並みが生えそろうのももうすぐです。

ベイリーはおなかやお尻を撫でられるのが大好きで、横になっているスタッフの上でくつろいでいました。この施設に来た頃はやはり怯えて固い表情をしていましたが、今ではいつもこんなリラックスした表情で毎日を過ごしています。

ベイリーを保護して半年が経過しました。今、ベイリーは健康でゴージャスなレディです。お腹は、つい触れたくなるふわふわした毛におおわれていて、『撫でていいわよ』ベイリーの目が誘惑しています。

最近の彼女は1日2回はシャワールームに忍び込み、吸盤をさらっていくことを繰り返しています。咎める私たちに『ん?』とお茶目な表情を返してくるので、私たちはいつも砕かれてしまいます。ベイリーと私たちが、こんな何でもない日常に幸せを感じながら過ごせるようになったのも、連絡をくれたコロニーの方のおかげです。ベイリーはこれからさらに美しく成長し、私たちに愛され続けます。