猫は、すぐにでも子供が生まれそうな大きなお腹をしていました。野良猫なのか確認するために、同僚の一人が動物病院へ連れて行ってくれました。マイクロチップは見つからず飼い猫ではないことが分かり、しかも猫は生後6~8か月だと言います。幸い、お腹の子猫は無事だということでした。

私の職場は港の近くにあり、この一帯に民家はありません。この猫は安心して出産できる場所を探して、工業地帯に迷い込んでいたようです。この猫には安全でゆっくりできる場所が必要です。私は猫を家に連れて帰ることにしました。

私は猫をチェダーと呼ぶことにしました。我が家では猫をもう1匹飼ってきましたが、彼らはすぐに仲良くなりました。チェダーは我が家での生活にすぐに慣れて、どこか安心したようにも見えました。私はチェダーの様子を見ていて、もともとは飼い猫だったのかもしれないと感じました。

2週間後、チェダーは5匹の元気な子猫を出産しました。チェダーにそっくりな茶トラが3匹、白が2匹です。我が家が一気に賑やかになりました。

母親になったチェダーは、とたんに母親の顔に変わりました。子猫のからだをきれいにし、ミルクを飲ませ、ずっと寄り添って世話をし続けています。とても若くに母親になったとは思えないくらい完璧な母親振りなのです。

私はしっかりと子育てをするチェダーを誇らしく、微笑ましく感じています。私は子猫たちが十分に成長し、避妊手術を済ませたら責任を持って里親さんを探すつもりです。
チェダーがどこからきて、どうして工業地帯に迷い込んだのかは分かりません。しかしチェダーは今、安心して過ごせる家で愛されていることを知っています。優しい同僚たちのおかげで、チェダーは自分の家を見つけられたのです。