母猫は子猫の世話をしていないようでした。子猫を動物病院へ連れて行きましたが、1匹が病院で息を引き取り、残る3匹のうち2匹は脱水症状と栄養不良、1匹は低体温症でした。私の自宅に連れ帰ったのですが、それからが大変でした。2時間おきにミルクを与えなければなりません。私たちは協力して看護を続けましたが、数日後、残念ながら2匹が息を引き取ってしまいました。

残った1匹だけでも何とか助けたい、私たちはそう思いました。電気毛布で温め続け、私が仕事のでいない間は隣人が子猫にミルクを与えてくれました。小さな子猫は懸命に生きようとしてくれました。

子猫は一緒だった兄弟を亡くしてしまいました。獣医さんが、淋しくないようにぬいぐるみを一緒に置いてあげてはとアドバイスをくれました。私はたったひとつ大事にしてきたタウンタウンを子猫の側におきました。少しづつ、子猫の状態が安定してきました。

子猫の目が開き、だんだんと子猫らしい仕草をするようになってきました。足を掻いたり、伸びをしたり毛づくろいをしたり・・・普通のことなのに子猫がするようになったことが嬉しくて仕方ありませんでした。やっと、子猫に名前を付けられるときが来たと思いました。彼女が果敢に戦ったことにちなんで、リプリーと呼ぶことにしました。

タウンタウンは、リプリーの忠実なスパークリングのパートナーにかって出てくれました。リプリーはタウンタウンをとても気に入っていて、いつも彼をそばに従えています。

その後、リプリーは順調に成長を続けかなりのお転婆ぶりを発揮してするようになりました。ゴミ箱の中で遊んだり、携帯電話のケーブルをかみ切ったりといくつかのいたずらも覚えました。なぜか狭い隙間を好んでいて、ソファの隙間にきっちりと収まっていることもありました。

そして、はじめての誕生日を迎えることができました。
お転婆ですが、なかなかのクールビューティーです。

立派に成長したリプリーですが今でもタウンタウンを手放そうとはしません。彼女にとってタウンタウンは、小さい頃からそばにいてくれた親友のようなものなのです。茂みの中で必死に助けを呼んでいたリプリー。たった1匹生き残った彼女は、兄弟の分までしあわせでいなければなりません。私にとってリプリーとの出会いは全く予期していなかったのですが、私がリプリーと出会ったことをとても感謝しています。