私が地下へ下りたときにはすでに膝が隠れるくらい冠水していました。猫たちは無事だろうか、緊張する私の耳に猫の鳴き声がはっきりと聞き取れました。『待ってて!』私は大きなレインブーツを履いて水の中に入り目を凝らしました。すると、灰色の子猫がかろうじて水を逃れています。そして、もう1匹いました。でも、母猫やほかの兄弟は見当たりませんでした。

私はそのまま2匹を動物病院へ連れて行きました。獣医師によると姉妹は生後4週位だと言います。身体はノミやダニで覆われ、目は開けることができないほど炎症を起こしていました。病院で目をきれいにしてもらい、家に帰ってお風呂に入れました。そして、ノミやダニを1匹づつ取り除かなければなりませんでした。

身体がきれいになったのでご飯をあげようと思いました。姉妹は小さかったので、シリンジでミルクを飲ませました。お腹がいっぱいになると、子猫たちはようやくホッとした表情を見せました。でもそれからが大変でした。子猫2匹に4時間おきにミルクをあげなければなりません。私はパートナーと交代でミルクを与え続けました。殆ど寝ることができない夜もありましたが、私も彼も子猫が次第に元気を取り戻してくるのが励みになりました。

少しづつ元気を取り戻した子猫たち。目の炎症もほとんどよくなりました。
私たちは始め、姉妹をブラックキャットとグレイキャットと呼んでいました。
子猫たちが回復し、里親を探せる時期が来るまで世話をしようと思っていたのです。

しかし、私も彼も次第に姉妹を手放すことを考えられなくなっていました。4か月が過ぎて子猫たちが健康を取り戻したとき、私たちは姉妹を正式に家族に迎えることにしました。

黒猫のブラックキャット、彼女はシオバンと呼ぶことにしました。シオバンはパートナーのお腹の上で眠るのが気に入ったようです。彼女がお昼寝をするときは、パートナーのお腹がベッドになっていました。私とシオバンは、ゴムの恐竜のおもちゃで遊びます。私が投げてシオバンが取りに行きます。今彼女は『早く投げて』と催促しています。

グレイキャットのシネアドはかなりのお転婆に成長しました。彼女は時々、1m近くジャンプしては壁を蹴り続けるというダイナミックな遊びをしています。
姉妹は今でも仲がよく、2匹でくっついて寝ています。無防備で安らかな彼女たちを見ていると、私たちは姉妹が健康に成長してくれたことに感謝せずにはいられないのです。