当時の私は、ケニアの子どものための非営利団体で働いていました。
私の住まいはスラムの近くにあり、普段からよく猫を見かけました。
ある日、小さな子猫が中を覗いてきました。

ケニアの猫はどの猫も痩せています。
子猫もとても痩せていました。
子猫は私の家が気に入ったようでした。

私も子猫が気に入り、ご飯をあげてみました。
すると、子猫は私の家から離れなくなりました。
しかたありません。一緒に住むことにしました。

私は子猫をナラと呼ぶことにしました。
ナラは私にとってケニアではじめての家族です。

ケニアではペットを飼うことはとても贅沢なことです。
キャットフードやペット用品を手に入れるのも一苦労でした。
私はナラのために、なんとか猫のトイレを手に入れました。

ケニアでは、猫はネズミを捕る動物、そう認識されていました。
ナラを家族として大事にしている私は、ケニアの人にとって衝撃だったようです。

ケニアでの仕事が終了し、私はアメリカに帰国することになりました。
ナラは生まれた国を離れることになります。

ナラはアメリカでの暮らしが気に入っているようです。
ふらりと現れたナラでしたが、いつの間にかアメリカまでやって来ました。
ナラは分かっていたのでしょうか?