猫はそれまでいつも1匹で来ていましたが、その日は茶トラの子猫を連れていました。子猫に気付いた私と彼は、すぐに子猫の足に違和感を覚えました。後ろ足が全く動かず、子猫が不自然な歩き方をしていたのです。

私も彼も、子猫を連れてきた理由がはっきりと分かった気がしました。猫は私たちに『助けてほしい』と訴えるために子猫を連れて来たのです。時間が遅かったので、その日は子猫を家にあずかり、翌朝、動物病院へ連れて行きました。

レントゲン検査で、子猫は左の後ろ足の脛骨と腓骨を骨折しており、治るまでに3週間ほどかかることが分かりました。ギプスを付けてもらい、健康診断とワクチンの接種まで済ませてしまいました。そしてしばらくの間、我が家で療養することにしました。

子猫はミロと呼ぶことにしました。ミロは始めのうちこそおとなしくしていましたが、ギプスを付けているとはいえヤンチャ盛りです。あの足で家中を走り回り、元気に遊んでいます。私たちは母猫も家に迎え入れようとしましたが、外の生活に慣れた彼女は家の中に入ることを拒みました。

当面はミロの世話をする一方で、彼女には今まで通りご飯を食べてもらうことにしました。いつか彼女の気持ちが変わるのを待つしかないと思っています。ミロのために私たちを頼って来てくれた彼女です。ミロと一緒にこの家で暮らしてくれることを楽しみにしています。