始めのうち猫はとても警戒していて差し出す食べ物も食べようとしませんでした。
でも、私たちがお菓子や食べ物を次から次へともってくるうちに、『悪い人間はいないようだ』と分かったのでしょう。数時間後には心を開いてくれました。私たち隊員も緊張の続く仕事の中で唯一ホッとできる時間ができ、癒してくれる彼女をとても可愛がるようになりました。

彼女の名前をみんなで考えている時でした。候補がたくさん挙がりなかなか決まらなかったのですが、彼女がネズミを仕留めてきたんです。これで彼女の名前が決まりました。キラーです。

隊員たちはおもちゃやおやつ、ブラッシング用のコームとキラーに相手をしてもらうためのものを持ち込んできました。キラーはいつもオフィスをひとまわりするだけで、すっかり小ぎれいになっています。

キラーは自分から食べ物をねだることはしません。隊員たちが与えてくれるまでじっと待っています。
署長のオフィス前に固いマットを置いています。キラーはそのマットに寝転がっているのが好きなようです。なぜか固いのが気持ちがいいみたいです。

基本的に署内では自由に過ごしていますが、キラーはわきまえているところがあります。私たちがデスクワークをする時間にはデスクの上から離れ、忙しくしているときはおとなしくしています。

そんなキラーも立派に任務を果たしてくれています。キラーはこの署から全てのネズミを追い出してくれました。これにはみんなが感謝しています。でも、隊員たちがキラーに一番感謝していることは、署内みんなの笑顔を増やしたことですね。