ウィルソンからの連絡を受け、スタッフが彼のところへ駆けつけました。『黒い子の呼吸がおかしい』ウィルソンはとても心配そうでした。スタッフが2匹を施設に連れ帰り、獣医が診察を始めました。

診察した獣医は、『黒猫の方は低体重と脱水症状のため、もう1日ここに来るのが遅れていれば助からなかっただろう』そう言っていました。感染症のために目が開かず、ひどい下痢で立ち上がることもできない状態でした。もう1匹のシャムの子は、そんな兄弟にぴったりと寄り添っていました。

獣医は黒猫の子に薬を投与し、目をきれいにし治療を施しました。すると、黒猫は少しずつ元気を取り戻し、数時間後には目を開けることができました。まだよく見えてはいないのですが、ここに来た時に比べるとずいぶん表情が明るくなりました。

シャムの子はお腹がいっぱいになるとすぐに元気を取り戻していました。兄弟が治療を受けている間、施設の遊び場を走り回っていました。
黒猫の子の目も数日後にはすっかり回復し、一緒に遊び始めました。そして、シャムの子にはウェーブン、黒い子猫には助けてくれた青年にちなんでウィルソンと名前を付けました。

この2匹には、子猫が危機的状況にあっても、的確なケアを行えば尊い命が助かるということを改めて教えられました。
兄弟は準備が整ったので、私たちの施設で里親さんの募集を始めました。青年ウィルソンの素早い対応で助けられた命です。素敵な家族が見つかることを願っています。