まさかあんな所で子猫を見つけるなんて思ってもいませんでした。母猫が見つからなかったので、とにかく病院で診てもらおうと思ったのです。幸い、子猫の健康状態に問題は無く、とても元気だと言われました。猫を飼ったことはありませんが、私は子猫を連れて帰ることにしました。猫好きな友人に必要なものをたずね、とりあえず買いそろえました。

私は子猫をターボと名付けました。我が家に着いたターボは、はじめての家に警戒してバスルームの隅に入り、なかなか出てこようとしませんでした。私と主人は一生懸命ターボに話しかけました。

すると、ターボは少しづつ距離を縮めてくれるようになりました。私たちのそばに落ち着くと、少しづつ甘えるようになってくれたんです。どちらかというと、主人の方が気に入られたようでした。

『もう心配はいらないよ。』主人が抱きしめると、安心しきったような表情を見せてくれました。その表情を見て、主人も私もホッとすることができました。

主人の膝の上でくつろいでいるターボです。まったくの無防備、我が家に来た時の警戒心はどうしたのでしょう(笑)
あの廃墟で、ターボはひとりぼっち、どうしてよいか分からずにいたと思います。私がいたのはたまたまだったのですが、まるでターボと会うためにあの場所にいたようなものです。ターボは無事に自分の家にたどりつきましたね。