保護されたころのピノキオは、両目を失ったこともありどこか暗い表情をしていました。幸い、彼の世話をしてくれる里親さんが現れ、新しい家族のもとで暮らせるようになりました。

里親さんは以前から他にも猫を飼っており、ピノキオをとても可愛がってくれます。里親さんの愛情を受け、辛そうだったピノキオの表情も少しづつ柔らかくなっていきました。

里親さんのお宅に、新入りの子猫が連れて来られました。名前はジミニー・クリケット。生後数週間の小さな子猫です。ピノキオはジミニーのことがとても気に入ったようでした。何かとそばに寄り添い、ジミニーと一緒に過すことが多くなりました。

ジミニーもピノキオが大好きなようで、殆どの時間をピノキオと過ごしていました。成長するに従って次第に活発に遊ぶジミニーでしたが、驚いたことにピノキオはジミニ―の遊び相手を立派に勤めていました。

光を失った猫たちが、あらゆる感覚を駆使して普段の生活に支障をきたさないことはよく見聞きします。2匹が遊んでいる様子を眺めていると、ピノキオが盲目であることを忘れてしまうことがあります。ジミニーはとても活発で、その遊びはかなりハードな時もありますが、ピノキオは不思議なくらいジミニーの相手をこなしているのです。

ピノキオはジミニーと出会ったことで生きがいを取り戻し、ジミニーとの触れ合いが彼の能力をより輝かせているのではないかと思います。ジミニーはたくましく成長し、ピノキオをより大きくなりました。ジミニーにとって幼いときから寄り添ってきたピノキオは、無くてはならない存在です。まさに運命の出会い、無二の親友ですね。彼らは、一緒に引き取ってくれるご夫婦のもとでずっと一緒に暮らせることになりました。