施設に入った猫の殆どは数日で施設の生活に慣れていくものですが、ティファニーは違いました。施設の誰にも懐こうとせず、心を閉ざしたまま日を追うごとに元気を失っていきます。それは、施設に入る前のティファニーとは全く違う彼女の姿でした。以前の彼女は可愛らしい、愛嬌のある猫だったのです。

彼女がどんなに素晴らしい猫かを語っても、里親候補の方たちには信じてもらえません。施設の中の生活では、ティファニー自身が魅力を発揮できないのではと思いました。私はティファニーを一時的に自宅に引き取ることにしました。

私の自宅に戻ったティファニーは表情が変わりました。私に甘え、すぐに元気を取り戻したのです。彼女はもともと人懐っこい子ですが、施設の環境に戸惑い、強いストレスを抱えてしまったようです。

ティファニーが施設にいても里親が見つかる見込みはないでしょう。ならば・・・。私は、インターネットで里親を募集することにしました。ティファニーの日常の動画や写真、私の自宅にいるいきさつなどを紹介し、彼女には可愛がってくれる里親が必要であることを訴えました。
すると!

公開した翌日のことです。あるご夫婦から連絡が入りました。ご夫婦はティファニーのページを見てぜひ引き取りたいと言います。そして、遠くから私の自宅まで時間をかけて来てくれました。彼らは他にもペットを飼っているそうですが、ティファニーのページを見てぜひ家族に迎え入れたいと思ったそうです。里親を探し始めて1年、ティファニーに一番必要な、彼女のための家族が迎えに来てくれました。