空き地の門の真下を、野良犬が3匹必死になって掘っていたんだ。よく見ると門を挟んで2メートルと離れていない場所に、怯えた小さな子猫がいるじゃないか。このまま放っておけば子猫が襲われてしまう。私たちは犬を追い払ったんだ。私たちは撮影そっちのけになってしまっていたんだね。

親猫が来るかと思って1時間待ってみたが、どうやら一人ぼっちのようだった。子猫を安全な場所に移したいと思ったんだが・・・。子猫は高い金網の向こうにいてね。どうやって保護したものかと困っていたんだ。運がいいことに、地元の少年が通りかかって私たちに話しかけてくれたんだ。事情を説明すると、彼が子猫をフェンスの向こうから連れてきてくれたんだよ。

ホテルに連れ帰ってミルクを飲ませたら、安心したのかすぐに眠ってしまったんだ。翌朝までぐっすりだったね。翌朝には子猫の名前を考え始めていたよ。子猫は目を覚ますと、私の手に飛び乗って来たんだ。助けたお礼のつもりかな、しきりに甘えてきたね。いろいろ候補は上がったけれど、名前はプチカに決まったよ。

我が家の一員になって1年後のプチカだよ。たくましくなったでしょう。確かにプチカは、ドラキュラの城をパトロールするにふさわしい猫に成長したと思うね。今思えば、あのとき仕事そっちのけで放っておけなかったのは、プチカに私が選ばれたからってことなのかもしれないね。