スイスのギンメルヴァルトを訪れたときのことです。
その日、僕は1人でハイキングに出かけ、人気のない集落へ迷い込んでしまいました。
スキーシーズンも終わっていて、リフトも動いていませんでした。
持っていた地図でホテルへの道を確認しましたが、閉鎖している道を通るしかなかったのです。
どうしたものかと、捻挫した足を休めながら昼食をとっていた時、彼女が現れたんです。

僕はホテルに滞在する間、猫を見かけたことはありませんでしたが、
彼女は野生ではないと思いました。
立ち上がった僕を時々振り返りながら、彼女はついて来るようにと促すようでした。
彼女が何をしようとしているのか・・・とりあえず、僕はついていくことにしました。
そして、僕の家族と共有したいと思ってビデオを回したのです。

彼女のあとに続き歩きはじめて、20分もたったでしょうか。
僕は見覚えのある景色にたどり着き、ホテルへの帰り道を思い出すことができました。
すると彼女は、再び山の方へ帰っていきました。

僕はそのときのビデオを編集し投稿しました。
すると!
『彼女と会った』『自分も道案内をしてもらった』という人が続々と現れました。
写真を見せ合ったのですが、そこに写っているのはどれも間違いなく彼女だったのです。
あの日僕はとても幸運だった。彼女はぼくの救世主でした。
彼女は、今までもこれからも多くの人の救世主として現れるのでしょうね。