翌朝のことでした。病院の玄関の前に1匹の猫がやってきました。
不思議なことに、病院を出入りする人がたくさんいるのに、
その猫は玄関の前から決して動こうとしませんでした。
そんな猫を見ていて、私はハッとしました。

私は急いでその猫を子猫たちのもとへ連れて行きました。
すると、私の予想は的中しました。その猫と子猫はピッタリと身を寄せ合ったのです。
母猫はすぐに子猫の毛繕いを始め、ひととおり終わると今度はミルクを飲ませたのです。

猫たちの幸せそうな様子を見ていると、それまでのことを容易に想像できました。
恐らく猫たちは一緒に病院の玄関前に捨てられたのでしょう。
そして、一時的に母猫が離れたところを私たちが保護したのです。
母猫は驚いて、子猫のことを一晩中探していたに違いありません。

母猫が病院の玄関の前から動こうとしなかったのは、
子猫がここにいると確信したからでしょう。
親子が再会できて、本当に良かったと思いました。
安心してください。
猫たちは現在、病院スタッフのもとで一緒に暮らしています。