あの朝私が外に出ると、1匹の子猫がキャノンボールのように向かいの家の庭から走ってきました。アレルギー反応が気になりましたが、あまりに可愛いので30分くらいふれ合って家へ戻りました。その日は反応がでなくてホッとしました。
翌日私が外に出ると、また同じことが起こりました。あの子猫が、嬉しそうに私の腕をめがけて走ってきたのです。その後、たびたび家の前に現れるようになりました。

不思議なことに私にアレルギーの症状はありませんでした。私はすっかり子猫に心を奪われてしまいました。でも、子猫は近所の野良猫の家族だと思ったので、うちで飼うことは考えていませんでした。
ところが、その後近所の方の話で子猫はいつも一人ぼっちで近所を転々としていることが分かりました。『多分、飼い主に捨てられてさまよっているの』と。

私は子猫を飼うことにしました。すると近所の方たちがとても喜んでくれて、キャットフードやキャットタワー、猫用のトイレを差し入れて色々とサポートしてくれたのです。
そして、私の息子が子猫にウェンディと名前を付けました。

心配したアレルギーの症状は一度も出ませんでした。かかりつけの医師にも理由は分からないと言われました。ただ、ウェンディは低アレルギーのシベリアン系の猫ではないかと言ってくれる人がいました。いずれにせよ、私にとってウェンディは特別な猫なのかもしれません。
1年前、出会ったときのウェンディはとても痩せていましたが、今ではすっかりたくましく成長してくれました。

私の生活が大きく変わりました。ウェンディを飼うことにしたときから近所の方たちと話す機会が増え、とてもいい関係が続いているのです。
ウェンディがなぜ私を選んでくれたのか、なぜ私にアレルギーの症状がでなかったのか・・・ウェンディとの出会いは、不思議なことが重なって46年越しに手に入れた私の大事な宝物です。