シェルターに来る前から、スウィーティーは食べることも、飲むことさえ拒むようになりました。周囲の人に反応しなくなり、シェルターに連れて来られてからもスタッフが近付くと、唸り声をあげて威嚇します。スウィーティーの身体は痩せ細り、毛並も艶を失っていました。
シェルターのスタッフがペルシャ猫に詳しい施設に相談すると、先方は喜んで彼女を引き取ってくれると言ってくれました。しかし、あまりに遠方なので、スウィーティーの体力が持たない可能性があるため、断念せざるを得ませんでした。

するとあるボランティアの女性が、スウィーティーの世話をしたいと名乗り出てくれました。女性はスウィーティーを家に連れ帰ると、早速お風呂に入れてあげました。誰も近づけなかったスウィーティーを、お風呂に入れるのはとても大変なことです。しかし彼女は、果敢に行動しました。お風呂を済ませ、タオルで包み込むと、そっと抱きしめました。

彼女はスウィーティーに愛情を注ぎ続けました。するとスウィーティーは、少しずつご飯を食べるようになりました。彼女に反応するようになり、甘えるようになりました。そして、徐々に元気を取り戻していきました。

スウィーティーがすっかり元気を取り戻し、再び飼い主の募集ができる状態になったとき、彼女はスウィーティーを手放すことができなくなっていました。彼女はアニマルシェルターの代表に、正式にスウィーティーを引き取りたいと申し出ました。こうしてスウィーティーは彼女の家族に加わり、3匹の先住猫たちもスウィーティーを快く迎え入れてくれました。

家族を失うという辛い経験の末、再びあたたかい家族に恵まれたスウィーティー。ペットより飼い主が先に亡くなってしまうことは十分有り得ることです。残されたペットに、新しい飼い主が見つかる素敵な仕組みができるといいですね。
彼女の膝に丸くなって眠るスウィーティー。どんな夢を見ているのかな。