ピッピは足を骨折し、尾てい骨は粉々になっていました。動物病院で手術を受け、退院後シェルターの職員の自宅でお世話をしてもらうことになりました。保護されたときはやせ細っていた彼女も、日に日に回復し数週間後には元気を取り戻していきました。

その後も順調に回復し2か月が経過しようとする頃、思わぬことが起こりました。保護されたピッピはやせ細っていたので、妊娠など思いもよらなかったのですが、検査の結果、1匹を妊娠していることが判明したのです。ピッピはすぐに帝王切開手術を受け、無事に出産することができました。

ピッピの出産直後、シェルターに2匹の小さな子猫が連れて来られました。ピッピの子より少し前に生まれたようですが、生まれてすぐに母猫に捨てられ、母親の愛情を知らずに保護されたのでした。シェルターの人たちはピッピを治療した獣医と相談し、ピッピに2匹の母親代わりになってもらおうと考えました。

ピッピが受け入れてくれるのか、ピッピの前に2匹を置いてみると・・・。ピッピはすぐに2匹を抱きしめ、我が子と一緒にお乳をあげ始めたのです。まるで本当の家族のように映ったそうです。

シェルターの職員さんの自宅で子育てに励んでいるピッピ。重傷を負ってやせ細っていたピッピは、辛い治療を乗り越え、出産して母になり、3匹を育てるほどにたくましくなりました。シェルターの人たちは、すべてが奇跡だと話しているそうです。